フランス・パリの歴史あるレストラン「ル・タイユヴァン」。そのワインリストは愛好家やプロフェッショナルからの指標となっており、生産者にとっても自分のワインが選ばれることは最高の栄誉となっています。「セレクション・タイユヴァン」は、タイユヴァンが最も大切にする“飲み頃”のワインを提供するため、何年にもわたる時間と手間をかけて丁寧に熟成させリリースするワイン。ワインによって飲み頃は異なるため、ソムリエやキャヴィスト（カーヴの番人）が定期的に試飲し、飲み頃のタイミングを的確に見極めたうえでセレクトされたこだわりのセレクションです。

シャトーヌフ・デュ・パプにおいて最上とも評される優良区画ラ・クロー。世界に名を馳せる一流の生産者たちがトップキュヴェを生み出すことで知られている区画です。この区画の最大の所有者であり開墾した歴史を持つドメーヌが、こちらのクロ・サン・ジャンです。

ラ・クローを開墾し、グルナッシュを植樹したのが1905年。その後1910年にドメーヌが誕生し、現在はパスカル&ヴァンサン兄弟がワイナリーの指揮をとります。ドメーヌが所有する畑の3分の2がラ・クローに位置しており、その地に樹齢100年を超えるグルナッシュが開墾されて以来、現在まで植えられています。このグルナッシュは。1haあたり15～20hlという超収量を実現しており、ワイン愛好家垂涎の1本と言っても過言ではないでしょう。

優良区画ラ・クローと高樹齢のグルナッシュから低収量で生み出されるワインは、古樹由来の凝縮された果実味、絶妙なブレンドによって生まれるテロワールの持ち味であるスパイシーな風味、滑らかなタンニンが調和したエレガントで洗練された味わいです。