スプリングヴェイル・リースリング

グロセット・ワインズは1981年に、
アデレードから北へ100キロに位置するクレア・ヴァレーの南端、
オーバーンの町にジェフリー・グロセットにより設立。
彼が造ったポーリシュヒルとウォーターヴェイルの2つのリースリングは、
クレア・ヴァレーのテロワールを見事に表現し、
オーストラリア・リースリングの可能性を世界に知らしめました。

グロセット氏はブドウの栽培において細部にまでこだわり、
手間をかけ、厳しい収量制限を行った高い品質のブドウだけをワイン造りに用いる一方、
醸造においては、できるだけ美しく、自然に任せたワイン造りを実践しており、
これによって品種と畑の個性を限りなく美しく表現することを目指しています。
クオリティに執着するジェフリー・グロセットは、
コルクに変わるスクリュー・キャップ栓導入に先導的役割も果たしました。
2000年にクレア・ヴァレーの生産者たちとともに、
プレミアム・ワインをスクリュー・キャップで瓶詰め。
その後も、スクリュー・キャップ栓の研究を目的とした機関を
設置するなど、さらなる品質の向上に向け、常に革新と挑戦を続けています。

そうして造られるワインはイギリス随一のワイン・ジャーナリストで、
現代ワイン界最高の知性と評されるジャンシス・ロビンソンが、
リースリングのロンドン·テイスティングでグロセットのリースリングを飲み、
「オーストラリアのクロ・サン・テューヌ」と褒め称えたほど。
他にも専門誌デキャンターにて「世界最高の白ワイン醸造家10人」、
ワイン＆スピリッツ誌「世界で最も影響力のある現代醸造家50人」に選出されています。

南北に連なる山脈の東側に位置し、入り組んだ斜面に沿ってブドウ畑が広がるクレア・ヴァレー。
雨量は少なく､ほとんどが冬から春に降るため病害は少ないため、
1850年代からプレミアムワインの産地と知られています。
グロセットが造るのは、クレア・ヴァレーにまたがるユニークな
異なる土壌と地形からなる3つの畑、
スプリングヴェイル･ヴィンヤード、ポーリシュヒル･ヴィンヤード、ガイア･ヴィンヤード
からワインを生み出しています。

こちらのワインはスプリングヴェイルから採れるブドウを使用して
造られる、グロセットの入門キュヴェの1つ。
主に北向きの斜面にあり、ウォーターヴェイル地区の中
では460mと一番高い位置にあり比較的冷涼。
栽培面積6haの畑で石灰岩の上に赤土のローム層が乗っている柔らかい土壌で、
水不足に弱いリースリングを乾燥から守ってくれます。
畑には3つのクローンが密植して植えられており、
栽培は全てACO認定のオーガニック栽培で育てられます。
手作業で収穫後、除梗・破砕。
フリーランの果汁だけを使用して、低温で澱と5日間触れさせた後に、
澱抜きをしてから自然酵母のみでステンレスタンクで発酵、無清澄で瓶詰めします。
フォーカスされたストラクチャーと力強いボディがバランスを成しており、
幾層にもなる複雑な味わいが熟成のポテンシャルを感じさせます。

※ 特殊な形状のためエノテカのギフトボックスにも入りません。 予めご了承ください。