エチケッタ・ネラ・コッリ・ディ・ルーニ

ルナエは、パオロ・ボゾーニ氏が1966年に設立したワイナリー。
リグーリア州、ラ・スペツィアに位置しており、
品質向上に飽くなき情熱を注ぐパオロ氏の指揮のもと、
現在ではリグーリア州で最も生産量が多いワイナリーへと成長しました。
ルナエが手掛けるフラッグシップワイン、エチケッタ・ネラは
ガンベロロッソにて3年連続で最高賞のトレ・ビッキエリを獲得。
さらに世界的に有名なワイン評価誌、デカンタ誌においても数多くの賞を受賞し、
リグーリア州を代表するワイナリーとして世界に名を轟かせています。

ルエナとは、ラテン語の「Lunae（=月）」に由来する名前。
古代ローマ時代、ラ・スペッツィアの近くにあったルーナという
湾に沿った町があり、その町の形が月に似ていたため、この名前が付けられました。
この地では昔から高品質な白ワインが造られていたそう。
パオロ氏は自らの生まれ育った地であり、高品質なワインを造っていた伝説の町、
ルーナを思い浮かべ自分のワイナリーにも同じ意味を持つ「ルエナ」の名を付けました。

ワイナリーが位置するリグーリア州は昼間は暖かい風が吹き、夜は山からの冷たい風が吹くため
昼夜の寒暖差が大きく、このミクロクリマのおかげで
フレッシュさと、熟成に向くしっかりとした酸がワインに備わります。
ルエナが所有する畑は、海に近い平野部、丘のふもと、
丘陵地の大きく分けて3つのエリアに位置します。
それぞれ標高や土壌が異なる畑を所有し、
造るワインのタイプによってどの場所のどの畑にするかを決めます。
各畑の面積はほとんどが1ha未満、最大でも2haという小さな畑で、
品質へのこだわりから機械は一切使わず、すべて手作業、
収穫も手摘みで行っています。

パオロ氏は、「自然と人が造り出す産物」であるとの考えのもと、
その土地と彼らのワイン造りの伝統を反映させた醸造を心がけ、
ブドウの収穫から醸造、ビン詰めまでの全ての段階で、
細部にまで注意を払って作業に取り組んでいます。
ブドウの品質が保たれるという考えからテロワールの研究を継続し、
素晴らしいワインを生み出しているのです。

こちらのエチケッタ・ネラ・コッリ・ディ・ルーニに使われているブドウは、
毎年一番出来の良い畑から最も優れた品質のブドウのみを厳選しています。
標高の高く豊富なミネラルを含む土壌が特徴で、
醸造の工程でも特に厳しく管理しているとのこと。
他の白ワインとの違いは、コールドマセラシオンを実施し
24～48時間かけてより複雑性のあるアロマや味わいを引き出している点。
熟成の期間も他のキュヴェと比較して長く、ワインの仕上がりはしっかりとしたミネラル感に
黄色い果実のような厚みのあるボディが特徴。ワイン自体の品質の高さを味わうために、
冷やしすぎないよう10度前後でお愉しみいただくのがおすすめだそう。

リグーリア州No.1のワイナリーの哲学が詰まったフラッグシップワイン。
エレガンスを極めた最高峰のヴェルメンティーノを是非この機会にお愉しみください。