今週の週末スペシャルテイスティングは、スペイン各生産者たちの泡・赤・白３グラスと、生ハム・チーズ・トルティージャの盛り合わせをセットにしたスペシャルなメニューをご用意いたしました。

17の自治州がそれぞれ独自の文化で発展を遂げてきたスペインの文化は同じ国とは思えないほどのバラエティに富んでいて個性豊か。日本でもスペインの食文化は馴染みがあり、身近で味わう機会が多くあります。そんなスペインは、「栽培面積世界第１位」「輸出量世界第２位」「生産量世界第３位」と世界に誇るワイン大国でありワイン文化が深く根付いいています。よく飲み・よく食べるイメージが強いスペイン人は「人生を楽しむ天才」と言われており、ワインとタパス（つまみ）を通して人々と交流する時間を大切にしています。そしてこの時間がスペイン人の幸せに影響を与えています。

今回のテイスティングは泡・白・赤、それぞれ異なる生産者のワインをご用意いたしました。

スパークリングワインは、数々の星付きレストランにオンリストされているカタルーニャの実力派ワイナリー、クロ・モンブランのカヴァをご用意いたしました。古く中世の頃から美食の地と名を馳せていたカタルーニャ。今でもミシュランの星を持つレストランがスペインの中でもっとも多く、「美食の地」の名を誇っています。そんな美食の地、カタルーニャで作られるクワトロ・カヴァは非常にフードフレンドリーな1本。きめ細かな泡と爽やかな果実味、鼻から優しく抜けるハーブのような清涼感が料理にそっと寄り添ってくれます。

白ワインは、周囲の反対を押し切り、スペインで初めて国際品種を栽培したジャン・レオン。ブルゴーニュの特級畑、コルトン・シャルルマーニュから持ってきた苗木から造られている贅沢な1本です。スペインらしいトロピカルフルーツや熟した濃厚な果実味とバターの優しい甘味、ブルゴーニュのような上品な酸味がかけ合わさっている唯一無二な個性溢れるワインです。トルティージャの卵の優しい甘味と間違いなく相性抜群です。

最後赤ワインは、「リオハの近代的ワイン造りの父」とも呼ばれるルチアーノ氏によって創設されたマルケス・デ・ムリエタ。ボルドーワインの品質の高さの秘訣を知り、木樽の使用や徐梗を導入、自社畑の概念をもたすなど、リオハワインの品質向上に尽力し、スペイン王室から「マルケス＝侯爵」の称号を与えられました。レゼルヴァは彼らの全てが詰まった渾身のフラッグシップワイン。力強い黒系果実の中にもシルキーなタンニンがエレガントさを演出しています。彼らが重視する「エレガントなスタイル」を思う存分堪能していただけます。

ぜひ、この機会に「人生を楽しむ天才」スペイン人の食文化をゆっくりお楽しみくださいませ。