店舗情報
ワインショップ・エノテカ博多店
※マイショップにご登録いただくと、アプリ、メールでショップからのお知らせを受け取れます。
過去のブログ
このショップのスタッフレビュー
高山 ひかる
皆さま、こんにちは。
前回に引き続き、12/4(木)に開催の「ブルゴーニュ・グランド・デギュスタシオン」に伴い、ゲストとして来日されるワイナリーのご紹介をいたします。
第2回目の今回は、官能的で優美なワインを造り出す、ヴォーヌ・ロマネの家族経営ドメーヌ「ジャン・グリヴォ」とテロワールからエレガンスと旨味を引き出す実力派の「ニコラ・ロシニョール」、若手優良生産者に選ばれた、シャブリの注目株「ローラン・ラヴァントゥルー」についてご案内いたします。
ブルゴーニュ随一の銘醸地ヴォーヌ・ロマネ村に拠点を置くジャン・グリヴォ家は、18世紀末からワイン造りを続ける由緒正しき家族経営のドメーヌです。
5代目のエティエンヌ・グリヴォ氏は、父ジャン氏から1950年代にドメーヌを継承。2017年からは娘のマティルド・グリヴォ氏(6代目)がドメーヌの指揮を執り、父の遺志を受け継ぎつつも新時代の感性を注ぐ若き醸造家です。彼女はボルドー大学で醸造学を学んだ後、ボルドーのヴュー・シャトー・セルタンや米オレゴンのドメーヌ・ドルーアンで研鑽を積むなど国際経験も豊富です。
「飲む人を幸せにする」ワイン造りをモットーに、リュット・レゾネ(減農薬法)を実施し、過度な抽出を排してテロワールを尊重。
2000年代以降は凝縮型からエレガントでバランス重視のスタイルへ転換。シルクのように滑らかな舌触りと官能的な芳香が持ち味で、世代交代後もフレッシュさや優雅さを追求しています。
ニコラ・ロシニョール氏は、コート・ド・ボーヌ南部ヴョルネイ村で5代にわたり続くブドウ農家の家に生まれました。
若くしてワイン造りに魅せられ、16歳で醸造の道を志した彼はボーヌの醸造学校で学び、1994年から父親のドメーヌでワイン造りのキャリアを開始します。当時のブルゴーニュでは「長期熟成を前提に酸の高い造り」が主流だったことに疑問を持ち、「若いうちから美味しく飲めて熟成もできるワイン」を目指して世界各地で経験を積み、故郷に戻った後は父のドメーヌで醸造責任者を務めました。
1997年、23歳の時に自身の名を冠したドメーヌ「ニコラ・ロシニョール」を設立し、自社醸造をスタート。創業当初3ha程度だった自社畑は、翌年には約16haに拡大し、2016年には最新設備のワイナリーを新設しました。
「いつ飲んでも美味しいワイン」を造ること。醸造は38のキュヴェ毎に最適手法を選択し(全房発酵比率・新樽率などを調整)、テロワールの個性を明確に表現。
近年はピュアで透明感あるエレガントなピノ・ノワールへと進化しつつ、果実の旨味と細やかなタンニンが感じられる、バランスに優れたスタイルを確立。
フランス北部シャブリ地区で注目を集めるドメーヌ、ローラン・ラヴァントゥルーは1979年にローラン・ラヴァントゥルー 氏が創設した家族経営のワイナリーです。
ラヴァントゥルー家は代々この地でブドウ栽培を営んできましたが、本格的に自社名義のワイン造りを始めたのはローラン氏の代から。
祖父母の時代に家族や友人向けにワイン造りを行っていた延長で、ローラン氏が自身の名を冠したワインを瓶詰めしたことから歴史が始まります。創業当初の畑はわずか0.5haでしたが、その後年々畑を買い増し現在では約20haを所有するまでに規模拡大。2010年に創業者ローラン氏が引退すると、息子のアルノー氏とダヴィド氏の兄弟がワイナリーを継承。
「シャブリの土壌と気候、年ごとの表情をそのままワインに写す」ことが信条。
化学薬品に頼らない持続可能な農法で古樹を含む畑を健全に保ち、畑の生態系を重視した栽培を実施。醸造では人的介入を極力排し、ステンレスとオーク樽の併用でキュヴェ毎に最適な熟成バランスを調整。
フレッシュでピュアな果実味に加え、テロワール由来のミネラルと深みを兼ね備えるスタイルが特徴です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
各ドメーヌが手掛ける銘醸畑のワイン全18種をテイスティングしながら生産者の皆さんと交流いただける「ブルゴーニュ・グランド・デギュスタシオン」。
この貴重な機会をお見逃しなく!
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中及び授乳中の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。