スイス・アルプスからフランス南東部へ500kmを超えて流れ下り、地中海へと続くローヌ川。

そのローヌ川流域に広がる、北はヴィエンヌから南のニームまでの約250kmにわたるワイン産地がローヌです。シャトーヌフ・デュ・パプは南ローヌを代表するA.O.C.です。

この地域のワイン造りは14世紀に法王庁がアヴィニヨンに移転されたのを機に発展しました。

シャトーヌフ・デュ・パプというA.O.C.名は「法王の新しい城」という意味で、法王ヨハネス22世が築いた夏の居城の廃墟が残る村の名前にちなんで付けられました。

シャトー⇒お城

ヌフ⇒新しい

デュ⇒の

パプ⇒法王

組み合わせると「法王の新しいお城」になります。

法王ヨハニス22世の出身地、カオールから栽培家を呼び寄せて、ブドウ畑を発展させたことがこの地のワイン造りのきっかけにもなっているそうです。

ボトルに型押しされた紋章は1937年に生産者組合により考案されました。

法王の三重冠のシンボルが型押しされており、シャトーヌフ・デュ・パプだけの特別なボトルです。

またボルドーのサン・テミリオンやブルゴーニュ、シャンパーニュと同じく、シャトーヌフ・デュ・パプも2019年にユネスコのフランス無形文化遺産に登録されています。

シャトーヌフ・デュ・パプと言えばブドウ品種の多さも特徴の一つです。

何と18種類のブドウの使用が認められいます。

◆ 黒ブドウ

グルナッシュ（グルナッシュ・ノワール）、シラー、ムールヴェードル、サンソー、クノワーズ、ミュスカルダン、ヴァカレーズ、ピクプール・ノワール、テレ・ノワール、クレレット・ローズ

◇ 白ブドウ

グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、ルーサンヌ、クレレット・ブラン、ブール・ブーラン、ピクプール・ブラン、ピクプール・グリ、ピカルダン

18種類全ての品種を使用している生産者は稀で、赤ならグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル主体で造られるのが一般的です。

ブレンドしているブドウ品種や種類によって味わいも様々あるので、楽しみ方も様々です。

シャトーヌフ・デュ・パプと言えばアンリ・ボノーやラヤス、ボー・カステル、ペゴーを始め、エノテカでも取り扱いのあるヴュー・テレグラフ、クロ・デ・パプ、タルデュー・ローラン、ブルゴーニュワイン好きの方にはお馴染みのロテム＆ムニール・サウマ(ルシアン・ル・モワンヌ)など、実に多くの生産者が素晴らしいワインを手掛けています。

生産者によってタイプも様々。

グルナッシュ100％で手掛けていたり、樹齢の高い古樹のブドウで仕立てている生産者、13品種のブドウをブレンドする生産者など、個性にあふれております。

さて、今回エレガントスタイルの生産者ヴュー・テレグラフよりオーナー・ファミリーの二コラ・ブリュニエ氏をお迎えし、スペシャルテイスティングイベントを開催いたします。

今回10年ぶりの来日イベントという事で、ワイナリーを代表するラ・クローのバック・ヴィンテージを含む個性の際立つラインナップをお楽しみいただけます。是非この機会にシャトーヌフ・デュ・パプの世界に浸ってみませんか。

まだ若干ですが、お席に空きがございます。もし4/12(土)は予定が空いてます！という方、是非ご参加くださいませ。

生産者の生の声が聴ける、なかなかない体験が出来ます！

皆さまのご参加をお待ちいたしております。