テロワールの表現を探求し続ける、ローヌ南部サブレの立役者

ドメーヌ・ド・ヴェルキエールはローヌ南部のサブレに位置する家族経営のワイナリーで、その歴史は4代前の曾祖父エドモンド氏がワイナリーを購入したことから始まります。当初は地元のワイン商たちに樽詰めのワインを販売するだけでしたが、1964年に2代目ルイ氏がこの地で初めてとなるボトル入りワインを販売しました。 1974年にはコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのサブリージョンであるサブレの呼称創設に協力し、認知度向上に貢献。現在は4代目にあたるティボー・シャンフォール氏が当主を務め、古くからの伝統を大切にしながらワインの品質向上に努めています。 畑は石灰粘土質の斜面に広がるラストーや、赤い小石が敷き詰められた台地プラン・ド・デュー、柔らかい黄色の砂岩と赤粘土が入り混じる丘陵地帯サブレなどに合計45haほど所有。グルナッシュ、シラー、サンソー、ムールヴェードルなど多品種を通して、それぞれのユニークなテロワールが反映されたワインを手掛けています。 栽培においては有機農法への転換に情熱を注ぎ、2014年にはフランスのAB認証を取得。またテロワールの特徴を引き出すため、畑を深く耕し土壌内の微生物増殖を促進させるなどの取り組みを実施しています。