ナチュラルワインを牽引するロワールのワイナリー

ロワール地方トゥーレ―ヌ地区に位置するクロ・デュ・テュ・ブッフ。ワイナリーを運営するのは、兄ジャン・マリー・ピュゼラ氏と弟ティエリー・ピュゼラ氏の兄弟で、有機栽培や醸造時に亜硫酸を使用せずワイン造りを行うなど、ナチュラルワインの造り手として、その地位を確立しています。例えば、世界で人気のペット・ナットは、ティエリー氏らロワールの造り手が流行の震源地として言われており、ナチュラルワインを牽引してきたワイナリーなのです。 彼らは、ワインメーカーであることは、特別で消化しやすいワインを提供することを意味するとして、1994年以来、醸造の際に添加物は一切使用していません。また、農家であることは環境に対する責任を負うことを伴うという考えの下、1996年に有機栽培に転換。ワイン造りとは、土壌とワイングラスの間に立つという信念を持ち、区画の多様性を最大限に活かすワイン造りが行われています。 ブドウの収穫は手作業で行い、健康で熟したブドウだけを選別。瓶詰め時にごく少量の亜硫酸を添加するのみで、醸造中は添加物は使用しません。こうして造られるワインは、テロワール（土壌や気候）とヴィンテージの特徴が表現された個性的なスタイルです。