ピエトラドルチェ
PIETRADOLCE

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PIETRADOLCE / ピエトラドルチェ ワインボトル

エトナのテロワールを自然のままに表現し、評価誌から絶賛される新星


ピエトラドルチェは近年世界中から注目を集めるシチリア・エトナ地区で、2005年にミケーレ・ファロ氏によって設立されたワイナリー。エトナの複雑で独特なテロワールで育つ古樹を自然のままに栽培し、ブドウ本来の美味しさを感じさせるようなエレガントなワインを生産しています。手掛けるワインはガンベロ・ロッソのトレ・ビッキエリを獲得するだけでなく、ジェームス・サックリングのイタリアワインTOP 100にも選出される注目の生産者です。

目次

世界から人気を集めるシチリア・エトナ

地中海で最も大きな面積を誇るシチリア島は、様々な民族が行き交ったことから個性的な食文化で知られ、優れた小麦や柑橘類などを育む農業が盛んな地域です。ワイン用のブドウにおいても同様で、イタリア州別のワイン生産量では第4位。その中でも近年世界中のワインラヴァーから注目を集めるのが、標高約3,300mにも達するヨーロッパ最大の活火山を囲むようにして広がる、東部のエトナと呼ばれる地域です。

この地はかつて1990年頃まで放棄されて荒れ果てた段々畑が広がっていましたが、国際的なスタイルのワインからの転換を背景として、各生産者がエトナ山周辺に広がるユニークなテロワールに注目。「スーパータスカンの父」故ジャコモ・タキス氏が目を付けていたとされ、また「バローロ・ボーイズ」を牽引したマルク・デ・グラツィア氏や、「イタリアワインの帝王」ガヤもワイナリーを設立するなど、投資が盛んに行われ大きく発展しました。


エトナのブドウ畑は、標高300~1,200mとヨーロッパのワイン産地の中でも標高が高いことが特徴。猛烈な太陽の暑さを受ける日中とは対照的に夜は涼しいことで、酸が保持されたエレガントなスタイルのワインが生み出されるのです。


また、土壌は絶え間ない火山活動と密接に結びついているため、斜面の向きや深さ、土質の構造が微細に異なることも特徴で、133もの”コントラーダ(クリュ)”と呼ばれる区分けの概念が徐々に浸透し始めています。ブルゴーニュの様に個性的なテロワールでワインラヴァーを魅了するポテンシャルを秘めており、ジェームス・サックリングにおいては「地中海のブルゴーニュ」と表現されるなど、国外からもエトナのワインに注目が集まっているのです。

主に栽培されている黒ブドウはネレッロ・マスカレーゼで、赤いベリーを思わせる強い香り、フレッシュかつフルーティーな果実味とミネラル感が感じられます。評価誌では「ピノ・ノワールやネッビオーロと同様に、収穫ごとの個性とワインの産地をほぼ完全に反映している」「ピノ・ノワールのような豊かな果実味と優美さ、ネッビオーロのような風味と構造を兼ね備えている」などとコメントされ注目。また、白ブドウでは固有品種のカッリカンテがエトナ山東側で栽培されており、際立った酸とミネラル感を備えたワインが造られています。

株仕立てのネレッロ・マスカレーゼ

ファーストヴィンテージから最高評価を獲得する新星

そんなエトナの中でも、北側に広がるモンテ・ドルチェ(ドルチェ山)の麓に設立されたのがピエトラドルチェです。創業者のミケーレ・ファロ氏はシチリアで家族が経営する種苗会社の生産マネージャーで、エトナでのワイン造りに強い関心を抱き、2005年に古い畑を購入。2016年には、エトナからインスピレーションを受けて造られた溶岩石とガラスが特徴的な、ルーフトップガーデンも備えたワイナリーを新設しました。

「土地、環境、そしてエトナの伝統への敬意」をワイナリーの哲学に掲げ、エトナ山特有のテロワールを表現したワインメイキングを実施。ワイナリーのロゴには火山と土壌、地形の関係性を象徴した三角形が使用され、ミドルレンジ以上のワインのラベルには、ピエトラドルチェのエレガントでエネルギッシュなイメージから、女性と火山を用いた印象的なデザインが施されています。


エトナの魅力を最大限に表現したピエトラドルチェのワインは当初から存在感を放っており、イタリアのワインガイドであるガンベロ・ロッソが年に一度発行するヴィニ・ディ・イタリアでは、ファーストヴィンテージであるアルキネーリ・エトナ・ロッソ 2007年が最高評価であるトレ・ビッキエリを見事獲得し、鮮烈なデビューを果たしました。

以降も複数の銘柄でトレ・ビッキエリを獲得していることに加え、2014年には著名なワイン評論家であるジャンシス・ロビンソン氏が、エトナのお気に入りワインのひとつとしてアルキネーリ・ エトナ・ロッソを紹介。イタリアの偉大なワイン生産者による祭典「オペラワイン」でも、彼らのフラッグシップであるバルバガッリ・エトナ・ロッソが2018年、2019年、2021年と3回選出されました。銘柄のレンジを問わず常に高い評価を獲得し続けているのです。

自然のままに栽培され、凝縮感を高める古樹のブドウ

設立当初3haであった自社畑は現在35haまで拡大しました。区画はネレッロ・マスカレーゼが植わるランパンテやゾットリノート、サント・スピリトなど標高約700~950mの北側と、カッリカンテが育つカゼッレなどがある標高約850mの東側に点在。畑は火山由来の豊富なミネラル分を有する、砂利の混じった砂質土壌で構成されており、ワイナリー名の由来にもなった石(ピエトラ)が多く入り混じります。


ファロ氏が「エトナは非常に多彩で、パズルのようです」と熱く語るように、それぞれが異なるテロワールを持ち合わせており、買い足した畑の中には平均樹齢100年を超える区画も存在。19世紀にフィロキセラが蔓延せず、自根の古樹が多く残っているエトナのブドウ畑について、ファロ氏は「自然に凝縮感が高いブドウが手に入れられるので、フィロキセラ禍を生き抜いてきた畑が大好きです」と語ります。

当主のミケーレ・ファロ氏

栽培ではワイヤーや支柱を使用しない、伝統的なアルベレッロ仕立て(株仕立て)に強いこだわりを持っており、全て手作業で管理されているのも大きな特徴。これにより、樹々は自由に葉を伸ばして強い太陽光からブドウを守ることができ、樹勢が低い分自然に収量が制限されながら、より凝縮感のあるブドウを実らせるのです。


また、ブドウはイタリア農業省認可のオーガニック認証であるBIOS(ビオス)を取得しています。(※ワインとしてのオーガニック認証は取得しておりません。)

テロワールを巧みに表現した、エレガントなスタイル

ワイナリーでは、断熱効果のある溶岩石の壁で覆われた地下室で、環境を考慮したワイン造りを実施。その一方で、ファロ氏は「私たちはまだ自分たちの子供(ワイン)を理解し始めたばかりです」と語り、エトナの多彩な土壌をより表現するべく、醸造では様々なことに果敢に挑戦しています。


その一例として挙げられるのが、発酵時のタンクです。円柱型と円錐型のステンレスタンク2種、コンクリートタンクや木樽と様々な容器をキュヴェによって巧みに使い分けています。また、白ブドウのカッリカンテにおいてもスキンコンタクトを行い、エイジングにどのような影響があるのかを調べるなど、常にベストな醸造を模索し続けているのです。

樽の香りでブドウ本来の風味を損なわないよう、新樽比率10%以下に留めた700Lの大樽を使用するなど最後まで注意して、ワインは繊細に造られます。このような様々な手法やアプローチで造られる彼らのワインは、ブドウ本来の美味しさを感じさせるようなエレガントなスタイル。上級キュヴェは各コントラーダにより異なる力強さやテクスチャー、バランスといった要素が多様性に富み、複雑なテロワールの魅力を感じさせます。

ピエトラドルチェの全銘柄

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