17世紀から家族の伝統であったワイン造りを受け継ぎ復活させた造り手

クロ・テ・レ・ソレレスはスペインのペネデス、ペイラ村に位置するワイナリー。17世紀から家族代々がワイン畑を所有していましたが、1888年フィロキセラの被害をきっかけに、経済的問題や働き手の不足により大部分の畑が放置されてしまいました。 現当主カルレス・モーラ・フェレールは現状を危惧し、大学で栽培醸造学を学んだ後、2000年に放置されたままの土地にブドウ樹の植樹を開始。2008年にはカベルネソーヴィニヨンで初ヴィンテージとなる赤ワインが誕生しました。家族の伝統を受け継ぎ、ブドウを育 て、収穫、醸造するという昔ながらのワイン造りを復活させたのです。 醸造は19世紀に建てられた建造物で今も行っています。畑はビオロジック栽培、醸造では一切の添加物を行わず、自然な状態で発酵熟成を実施。味わいは熟したブドウそのままの風味が滲み出ており、懐かしく温かい記憶が蘇ってくるようです。