土着品種で島の風土を反映させる、テネリフェ島の若きホープ

ボルハ・ペレス・ヴィティクルトールは、ブドウ栽培を営む家族の4代目にあたる、若きテネリフェ人醸造家ボルハ・ぺレス氏によるワイナリー。カナリア諸島にしっかりと根付いたブドウ品種の価値を高め切り拓くという目的のもと、火山などの自然や大地、貿易風などの気候を活かし、丁寧にブドウを世話することで、素晴らしいワインを造りあげています。 ワイナリーが位置するのは、カナリア諸島の最東部に位置するテネリフェ島の北西部のイコデン・ダウテ・イゾーラと呼ばれる地域。スペイン最高峰のテイデ山の麓に広がっており、火山灰と火山岩で構成される土壌が特徴です。 ワイナリーはその中でも標高600～750mの畑を所有。土着品種であるリスタン・ブランコやリスタン・ネグロの他にも、バボソ・ネグロやマルマフエロと呼ばれる品種を育てています。カナリア諸島には19世紀にフィロキセラの影響が入ってこなかったため、ブドウは全て自根で栽培されており、カバークロップに覆われた畑はビオディナミに影響を受けた栽培方法で管理。 ブドウ品種の個性、DO.イコデン・ダウテ・イソラという地域をより浮かび上がらせるために、繊細な畑仕事と、醸造中での介入をできる限り少なくするワイン造りを手掛けているのです。