近年注目を集める、お手本のようなシャサーニュ・モンラッシェの造り手

ドメーヌの歴史は、1809年にオーギュスト・モロー氏がシャサーニュ・モンラッシェの1級畑、シャン・ガンの畑の近くにセラーを開設し、丘の中腹で数ヘクタールを耕作したことから始まりました。その後、ベルナール・モロー氏が1960年代に相続してドメーヌの基礎を築き、2000年から現在は、4代目となる息子の栽培担当アレクサンドル氏と醸造担当のブノワ氏兄弟がドメーヌを運営しています。 所有する畑は13のアペラシオンに広がり、面積は約14ha。ブドウは、剪定で収量を落とし、リュット・レゾネで栽培しています。厳しい選果の上、空気圧式圧搾機を使い、自然酵母だけで発酵。澱引きやバトナージュはせず、すべてオークで熟成します。新樽比率は、レジョナルのブルゴーニュは古樽を使用し、村名は25％、1級畑は30～50％、バタール・モンラッシェとシュヴァリエ・モンラッシェは100％で熟成され、樽の風味が強く出過ぎないよう、新樽の焼き加減は全てライト～ミディアムに留めています。その後はタンクに移して軽く清澄し、無濾過で瓶詰め。そうして仕立てられるワインは、濃厚でフィネスを備えたアペラシオンのお手本のような味わいです 近年その実力の高さが注目されており、ワイン・アドヴォケイト2014年２月号では、「シャサーニュ・モンラッシェには、非常に多くのモロー家の分家があるが、ベルナール・モローは最高の１つ。今後の行方に期待して欲しい。ここのワインはトップクラスだ」と絶賛。また、ブルゴーニュの権威であるマスター・オブ・ワインのクライヴ・コーツ氏も「過去10年で品質が向上した。非常に良いワインだ」と評しています。