生命力に満ちたワインを造りだす自然派ドメーヌ

北ローヌ、コンドリュー村の非常に険しい斜面に位置するクロ・ド・ラ・ボネット。かつてあまりの急斜面のため、耕作放棄されていた畑を、1970年代からこの地で有機栽培農業を営んでいたアンリ・グイエ・モンタボネ氏が購入したのが始まりです。 コート・ロティ以上の急斜面に手作業で掘り出した石を積み上げ段々畑を形成していく作業が必要であり、幅は1m程度しかなかったことから、荒廃していた畑を蘇らせるのは困難を極めました。出来上がった畑は、北風が常に吹き抜け、湿気が溜まらず病害が少なく、土壌は花崗岩に雲母が混じるブドウ栽培に理想的なテロワールとなりました。 ブドウ栽培は無農薬で行われ、硫黄と銅、プレパラシオン以外は使用されません。極度の乾燥から土壌を守るため、耕起は冬から春のみ。徹底された有機農法によって自然なワイン造りが実践されています。また、2016年から借地の畑で、コート・ロティの生産も開始されました。彼らのワインは厚みのある果実の味わいの奥に、土地の個性が反映されています。