歴史を継承し、クリュ・ブルジョワ級最高位に認定された優良シャトー

シャトー・ド・マルレは2020年に再制定されたメドック地区の格付け、クリュ・ブルジョワにおいて、最高位のクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルに認定された優良シャトーです。 その歴史は1593年から始まります。当時、ルイ14世の従者であった、ピエール・デ・マルレがシャトーを買い取りますが、百年戦争の影響によるワイン不況で、ブドウ畑は荒廃したままでした。1730年、ボルドーでも著名な一家である、ヴィンセント・フェブリが再建のために、シャトーを購入。着々と土地を購買し、畑は順調に拡大していきました。 1830年、シャトーはフィリップ・フレデリック・クロスマンへと貸し出され、彼の情熱に感化するように進化。その後、クロスマン一家へと正式に所有権が移り、現在もその子孫らによって一貫性のある管理と丁寧な醸造が行われています。 シャトーが尊重するものは「継続性と卓越性」。所有する畑は約60haで、その作付面積は60％がカベルネ・ソーヴィニヨン、36％がメルロ、残り4%がプティ・ヴェルドとなっています。砂利質土壌で育つブドウの樹齢は約30年。醸造ではコンクリートタンクと木製タンクを使い分け、パンチングダウンが繰り返し行われる、緻密な造りが行われます。最新技術の中にも彼らの伝統がはっきりと表れる、メドックの中でもユニークな生産者です。