スタンダードからトップキュヴェまで高評価を受ける、マルケ州のワイナリー

イタリアのマルケ州南部、アスコリ・ピチェーノ県に居を構えるヴェレノージ。マルケ州のトップワイナリーのひとつとして知られており、彼らが手掛ける「ロッジョ・デル・フィラーレ」が、イタリアの有名ワイン評価誌であるガンベロ・ロッソにおいて、12年連続でトレ・ビッキエリ（最高賞）を獲得している他、世界的に著名なワイン評論家ヒュー・ジョンソン氏のポケットワインブック2019年版において、土着品種ロッソ・ピチェーノの最良の生産者として掲載されるなど、その実力は世界で高く評価されています。 ワイナリーが設立されたのは1984年。当時20歳のアンジェラ氏と、その夫のエルコレ氏という若い夫婦が、9haのブドウ畑を借りたことから始まりました。当初は資金も無く、ワイン造りの知識もなかったという2人。昼は畑とセラーで働き、夜は懸命にワイン造りの勉強と、大変な苦労の末、現在では、家族経営のワイナリーとしてはマルケ州で2番目の規模となり、世界48ヵ国に輸出するまでの成長を遂げています。 マルケ州は、アドリア海とアペニン山脈に挟まれており、ブドウ栽培に理想的な環境。ヴェレノージはこの地で、国際品種や土着品種など様々なワインを造りだしています。彼らの畑は全てが斜面に位置しているため、日当たりに恵まれており、また、冷たい海風が吹き抜けることでブドウを湿気から守ることができます。加えて昼夜の寒暖差が激しいため、生み出されるワインは、豊かな香りと上質な酸を備えているのが特徴です。 彼らのワインの魅力は、スタンダートクラスからトップクラスまで、全てのキュヴェの品質が優れていることです。「スタンダートクラスのワインは幅広い人々のもとに届き、ヴェレノージのワインを知るきっかけとなる名刺のようなもの。」という考えの基、全てのワインに同じ姿勢で向き合い、ワイン造りに尽力。また自分が造りたいスタイルに合わせるのではなく、テロワールやブドウの個性を活かすワインを生産しています。