今回のブログでは6月開催のスペシャルテイスティングからオススメを1つご紹介いたします。

この季節にぜひ味わっていただきたいのが、ドイツ・バーデン地方の赤ワイン、シュペート・ブルグンダー（ピノ・ノワール）です。
今回のテイスティングでは、家族経営ワイナリー、クランプから、個性異なる2本をご用意しました。

クランプは、ドイツワインガイドで「ライジング・スター・オブ・ザ・イヤー」を受賞した実力派ワイナリー。伝統を大切にしつつ、畑ごとの個性を引き出すワイン造りで注目を集めています。

■名前の由来

今回お楽しみいただける2本のワインは、どちらもクランプの「シングル・サイト・シリーズ（ラーゲンヴァイン）」から。
これは、単一畑（シングル・ヴィンヤード）の個性を最大限に引き出すことを目的に造られたシリーズで、それぞれの区画が持つ“表情”が、味わいに色濃く反映されています。

・ヴァイヘルベルク・ピノ・ノワール：ブルゴーニュ由来の苗木と石灰質土壌が織りなす、力強さと透明感を併せ持つ単一畑ピノ・ノワールの逸品。 

・ローテンベルク・シュペートブルグンダー：鉄分豊かな粘土質土壌と樹齢55年の古樹が生む、ビロードのような舌触りと圧倒的な凝縮感を誇る一本。

どちらもシュペート・ブルグンダー（ピノ・ノワール）という同じ品種ながら、畑が違えば、ここまで違う。
そんな体験ができるのが、このテイスティングの醍醐味です。

■製造の取り組み

1992年からオーガニック栽培を実践し、1996年には全畑を切り替え。現在はエコヴィンとユーロリーフの認証を取得しています。スギナやイラクサを抽出した自家製の「お茶」を撒いてブドウの免疫力を高めるなど、ビオディナミ農法によるユニークな取り組みも行われています。

■味わいについて

どちらのワインも、ピノ・ノワールらしい赤いベリー系果実（チェリーやラズベリー）の香りを軸に、

• 「ヴァイヘルベルク」はやや熟した果実と樽の甘やかなニュアンス

• 「ローテンベルク」は緻密でミネラリー、透明感のある酸味

と、異なる魅力を持っています。
どちらも、口に含むとじんわり広がる旨みとやわらかな渋みが心地よく、つい次の一口へと誘われます。

■比較

ブルゴーニュのピノ・ノワールに比べて、ドイツのシュペートブルグンダーは酸が際立ち、やや冷涼でフレッシュな印象があります。
しかしクランプのように樽使いや果実味のボリュームを意識した造りになると、食事と共に楽しむのに最適な“食中赤ワインになるのでそこも魅力の１つです！

■おつまみ（ペアリング）

今回ご用意しているのは、ドイツ・バイエルン地方発祥の名物「ミュンヘン・ソーセージ（白ソーセージ）」。
ハーブの香りが爽やかなこのソーセージは、繊細で果実味豊かなシュペート・ブルグンダーと味わうことでよりワインをお愉しみ頂けます♪
ピリッと粒マスタードを添えて、赤ワインと交互に味わえば、まるでバイエルンの夕暮れにいるような気分が味わえます。

いかがでしたか！？

これからの季節、白やスパークリングだけでなく、涼やかに香る赤ワインも魅力的な選択肢のひとつ。
ぜひこの機会に、ドイツ・バーデン地方の個性あふれるシュペート・ブルグンダーと、ソーセージの絶妙なペアリングを体験してみてください♪

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