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ワインショップ・エノテカ仙台藤崎店

〒980-8652 宮城県仙台市青葉区一番町3-4-1 一番町館 1階
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The 8 Icons of ENOTECA ― 魅惑のワインブランドを巡る旅

高橋

2025.07.07
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エノテカ”8大ブランド”とは・・・

エノテカが誇る、選び抜かれた8つの銘醸ブランド——
それは単なるワインのラインナップではなく、世界中のテロワールと造り手の情熱が織りなす、極上のストーリーです。

現在エノテカが取り扱うワインは2,600 種類以上。扱う生産国は12カ国、年間約1,000万本を超えるワインを買い付け、輸入し、お客様のもとへお届けしています。

その中でも特に我々が大切にし、力を入れて販売している8つのブランドがあります。

ボルドーの歴史を背負う名門から、南米の革新を牽引する挑戦者まで。
一本のワインに込められた哲学、味わい、その背景にある物語を、皆様はどれほどご存じでしょうか?

今月からその8つのブランドを、1ブランドずつご紹介してまいります。
エノテカがなぜそのワインを主力としているのか。その理由に、きっとあなたも共感いただけるはずです。

ワインの奥深さと魅力を再発見する、全8回の特別連載。

その第一弾は皆様ご存じ「モンテス」をご紹介させていただきます。




チリワインの名門として世界的な評価を受け続ける「モンテス」。
その豊かな果実味とエレガンスを併せ持つスタイルは、エノテカでも長年にわたり多くのお客様に愛されてきました。ワイン初心者の方から愛好家の方までを魅了する理由とは?
今回は、そんな「モンテス」の魅力に迫ります。

創業は1987年。モンテスは、たった4人の情熱から生まれました。
「チリから世界に誇れるプレミアムワインを造る」——その想いのもと、オーレリオ・モンテスらが立ち上げたこのワイナリーは、瞬く間に世界の注目を集め、現在では“チリワインの奇跡”とも称される存在となっています。

中でも代表格として知られるのが、「モンテス・アルファ」シリーズ。
熟した果実の力強さと樽熟成によるエレガンスを兼ね備え、コストパフォーマンスの高さは群を抜きます。とくにカベルネ・ソーヴィニヨンは、ワインラヴァーなら一度は味わいたい一本。しっかりとしたボディと上品な余韻が魅力で、肉料理との相性は抜群です。

また、天使の羽が描かれた印象的なラベルも、ブランドの象徴的存在。
この“天使”は、創業時に何度も困難を乗り越えてきた造り手たちの希望と守護を表しており、今もなおすべてのボトルに刻まれています。

品質への飽くなき探求、そしてテロワールへの深い敬意。
モンテスは、チリという土地の可能性を世界に知らしめたパイオニアであり、ワインの楽しさを改めて教えてくれる存在です。


エノテカの歩みは常にモンテスとともに・・・

そんなモンテスですが、エノテカとのお付き合いは創業当初からというご縁があります。エノテカの創業は1988年、モンテスの創業は1987年とほぼ同い年になり、

アジアに販路を拡大したかったモンテスと、主力として取り扱えるブランドを探していたエノテカが出会ったのです。そこから2025年に至る約37年間、モンテスとエノテカは常に歩みを共にして来たのでした。

何を隠そうこの私も、この会社に入る前に偶然モンテスのクラシック・カベルネ・ソーヴィニヨンを百貨店で手に取り、飲んで感動したことが入社のきっかけとなったのでした。


常に進化し続けるブランド「モンテス」

そんな大人気のモンテスですが、実は最近、その味わいに変化があることにお気付きでしょうか。

かつては「チリの地酒」とも称されるような、骨太で濃厚なストラクチャーが魅力でしたが、現在のモンテスはまるで別人のようにエレガント。特に「アルファ」シリーズを中心に、線が細く洗練された印象をまとい、まるでヨーロッパの銘醸ワインを彷彿とさせる仕上がりへと変貌を遂げています。

私自身、以前他店舗に在籍していた際、モンテスの生産者を招いたイベントを担当したことがあります。実はそれが、私にとって“人生初”の店舗責任者としてのイベント。モンテスとのご縁を、今でも強く感じています。

そのイベントには、現・醸造責任者であるガブリエラ女史が来日されました。彼女にとっても初の日本訪問だったそうで、当日の緊張した面持ちは、今も忘れられません。

イベント後の打ち上げの席で、彼女はふと、エノテカのスタッフたちにこう問いかけました。
「皆さんは、モンテスと同価格帯のフランスの有名ワインが棚に並んでいたら、どちらを選びますか?」

私は迷わず「モンテスです」と答えました。
すると彼女は微笑みながら、こう続けたのです。
「では、皆様のお客様はどうでしょうか?」

その時、私は正直に「半々の確率だと思います」と答えました。
日本のみならず、世界中に根付く“ワイン=フランス”というイメージは、いまだ強く残っており、高価なワインを購入する際、真新しいチリワインよりも、歴史あるフランスのブランドを選ぶのは自然な選択肢だと感じていたからです。

しかし、女史はその答えに失望するどころか、力強くうなずき、こう言いました。
「だからこそ、私たちのワインは今まで通りではいけない。
ヨーロッパでも、アジアでも、世界中のワインラヴァーに“味”で選ばれる存在になるために、私たちは日々研究を重ね、味わいをブラッシュアップし続けているんです。」

その言葉を聞いたとき、私は改めてモンテスというブランドに心を打たれました。
味わいが以前よりも淡く、香り豊かに進化した理由。
それは、ただの流行や市場戦略ではなく、真摯に“お客様に選ばれるワイン”であり続けようとする、造り手たちの熱意と誇りだったのです。

そして私は、モンテスのワインを“販売する側”としてではなく、“一人のワインラヴァー”として心から好きになったことを、今でも鮮明に覚えています。


そんな中今最も私個人がおすすめするモンテスのワインがございます。


静かなる革新。 モンテス・アルファ・スペシャル・キュヴェ・ピノ・ノワール


チリワインの代名詞として広く知られる「モンテス・アルファ」シリーズ。 その中でも一線を画す存在、それが“スペシャル・キュヴェ”です。 このキュヴェは、モンテスがこれまで培ってきた醸造技術とテロワール理解の集大成とも言えるラインで、既存のアルファシリーズの枠を超えた「深化」と「進化」を体現しています。 なかでも「ピノ・ノワール」は、チリ・レイダ・ヴァレーの冷涼な気候を最大限に活かした1本。 標高と海風の恩恵を受けて育ったブドウは、繊細で香り高く、エレガンスと透明感に満ちています。 グラスに注ぐと、ラズベリーやチェリーの赤系果実のフレッシュな香りに、スミレや紅茶葉、わずかなスパイス香が重なります。 口に含めば、軽やかさの中にもしっかりとした旨みがあり、タンニンは極めてシルキー。余韻には冷涼産地らしいミネラル感が感じられ、時間と共にゆるやかに表情を変えていきます。 このピノは、かつての「チリ=濃厚・パワフル」というイメージとは一線を画し、まるで上質なブルゴーニュを思わせる洗練を湛えています。 それもそのはず。モンテスの醸造チームは長年にわたる試行錯誤を経て、土壌やクローン、収穫時期、発酵温度などあらゆる要素を見直し、「チリにしかない、ピノの表現」を追い求めてきたのです。 料理とのペアリングでは、鴨肉のローストや豚のグリル、きのこ料理などと抜群の相性を見せます。 また、日常の“ちょっと良い時間”に寄り添うワインとしても最適。派手さはないけれど、飲み手の感性に静かに響く、そんな味わいです。 「スペシャル・キュヴェ・ピノ・ノワール」は、モンテスが世界に向けて放つ、静かなる挑戦。 ワインに“繊細さ”と“凛とした美しさ”を求める方に、ぜひ一度味わっていただきたい1本です。

次回のワインを楽しみにしていただきながら、まずは今月の主役「モンテス」との時間を、ぜひご自宅でゆっくりと味わってみてください。

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