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ワインショップ・エノテカ佐野プレミアム・アウトレット店

〒327-0822 栃木県佐野市越名町2058 佐野プレミアム・アウトレット 330区
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佐野プレミアム・アウトレット店のブログ

シラーをシラーずして冬の赤ワインは楽しめない!

寺内喬紀

2023.12.06
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皆様、いかがお過ごしでしょうか。

佐野店の寺内でございます。


暦を見れば12月。今年は暖冬だと聞いていたのに、例年通りしっかり寒くて小刻みに震えてしまう毎日です。

今回のブログも「エノテカの制服が裏起毛だったらいいのに」と思いながら書いております。


さて、今回はタイトルから少々シラーけてしまったかなと思いますが、冬の寒さやダジャレに負けない、世界各国の濃厚なシラーをご紹介いたします。ジューシーな果実味とスパイシーな余韻で体内から温まってくるような、エネルギッシュな味わいを楽しんでいただければと思います。

冬こそ飲みたい!シラーとは?

まずは「シラー」を使ったワインとブドウ品種のちょっとしたおさらいから。

シラーはフランスのコート・デュ・ローヌ地方を原産地とした黒ブドウで、病害虫に強い耐性を持つ特徴から、世界各国で生産されている国際品種です。

全体的に小粒で果皮が厚い品種のため、シラーから造られるワインは色が濃く、しっかりとしたタンニンのあるフルボディな赤ワインになります。

スパイシーな香りや余韻もワインラヴァーを虜にする要素のひとつ。お料理と合わせても、晩酌に添えてじっくりと楽しんでも美味しいワインです。


佐野店が誇る「世界のシラー」のラインナップ

世界各国で造られているシラーは、その地域の環境や個性によって味わいもガラリと変わります。

奥深くてちょっと個性的な「世界のシラー」のラインナップ。是非自分好みのシラーを見つけてみてください。

ローヌの味わいをチリで再現 「モンテス・フォリー・シラー」

エノテカでお馴染み、チリのプレミアムワインの作り手・モンテスが誇る、カルト的な人気のある一本

モンテス・フォリー・シラー / モンテス 2020年 通常価格(税込):13,200円

強い日差しの照り付ける断崖絶壁のような土地で、チリのワインでありながらフランスの銘酒・コート・ロティの味わいを再現しようとして生まれたワインです。チリでは重機も入らないような斜面の畑でブドウを育てる生産者がいなかったため、当初は(この土地で)ワインを造ることは無謀だと言われていました。それゆえに、不可能を可能にしたワインとしてこちらは「フォリー(馬鹿げている)・シラー」と名付けられたのです。

香りはクランベリーやダークチェリーのような果実に、ドライローズやダークチョコレートのようなニュアンスが伴い、葉巻のようなアッシュな雰囲気をまとっています。味わいは、熟したプラムのような味わいが伸びやかに広がり、胡椒を思わせるスパイスやオーク樽由来のバニラのような余韻が残る官能的な仕上がりです。

抜栓してから20分ほど置くと、チェリー系の香りが更に芳ばしくなり、味わいもまろやかになります。

ビーフストロガノフや豚の角煮と合わせると、肉の味わいをさらに引き立たせてくれるようなスパイスのアロマが香り、心も体もほっとするような温かなひと時を楽しめます。

濃密な古樹の味わいを楽しみたいなら「ザ・ボーガン・シラーズ」

オーストラリアではシラーは「シラーズ」と呼ばれています。

ザ・ボーガン・シラーズ / ケーズラー 2020年 通常価格(税込):6,600円

こちらはオーストラリアの中でも最優の生産者に数えられるケーズラーのオーナーが、バロッサ・ヴァレーのシラーズを愛するあまり「Country Bogan (馬鹿げた人)」と呼ばれたことからその名が付けられました。シラーのワインは何かと皮肉の込められた名称が多いですね。

使われているブドウはバロッサ・ヴァレーの異なる畑に、1899年と1965年にそれぞれ植樹されたもの。50年から120年以上の長い樹齢を誇る古樹を使用しています。

ブルーベリーやプラムなどの黒系果実に、甘いスパイスのニュアンスを含む香りです。味わいは、肉厚でジューシーな果実感とシルキーな舌触りが心地よく伝わります。オーストラリアのシラーズと言えば、スパイスのパワフルさと少しの野生感を備えた力強さが連想されますが、こちらのワインは果実の甘酸を活かしたエレガントなスタイル。オージービーフとのペアリングは鉄板ですが、ビターなチョコレートやレアチーズケーキと合わせても面白い発見ができそうです。

華やかな口当たりの個性派シラー「アケーロ」

アケーロ / ラ・ブラチェスカ(アンティノリ) 2021年 通常価格(税込):3,300円

こちらは古代ローマ時代からワイン造りの歴史が残るイタリアのコルトーナ地区で造られているシラーです。強い日差しが照り付けるような温暖な地域で栽培されることが多いシラーですが、イタリアのコルトーナ地区は暖かな昼と涼しい夜が交互に訪れる地域。そのため、華やかな口当たりが備わったシラーが造られています。

香りは熟したプラムやワイルドベリーを思わせる果実に、バラのような花の香りと、黒胡椒を思わせるスパイスのニュアンスを伴います。味わいは、フルボディではあるもののパワフルな印象はなく、芳醇な果実味とジューシーな酸が広がるイタリアらしいスタイル。長い余韻を通じてフランボワーズやバニラの風味を感じられるのも特徴的です。温かなポトフやハヤシライスと合わせながらシラーの味わいを引き立てても面白いですが、生ハムやピザのようなイタリアンとの組み合わせでも美味しく楽しめます。

本格派ローヌの味わいを気軽に「コート・デュ・ローヌ・ルージュ」

コート・デュ・ローヌ・ルージュ / シャトー・ド・サン・コム 2021年 通常価格(税込):2,530円

世界中のワインラヴァーを虜にするシラーの原産地、ローヌ地方。北部は「コート・ロティ」南部は「シャトー・ヌフ・デュ・パフ」と、環境の違いを活かした面白い銘酒が揃う銘醸地です。そしてこちらは、シャトー・ヌフ・デュ・パフから東にほど近い村「ジゴンダス」にて、500年に渡りワインを醸造し「名門でありながら天才」と称される生産者が造る一本。

熟したカシスやブルーベリーのような黒系果実に、バラのようなニュアンス、さらに爽やかなスパイスの香り。口当たりは、芳醇な果実感が瑞々しく、伸びやかな酸と丸みを帯びたタンニンが非常に繊細に感じられます。

こちらは昨年のクリスマスに、ビーフシチューとガーリックトーストとのお供にいただきました。この2品だけでも食が進みますが、そこにシラーを足せば、ガーリックの味を損なわせない艶やかなタンニンと肉汁を包むスパイスの余韻が両者の味わいをさらに引き立ててくれます。もしも喫茶店を経営するのであれば、この組み合わせは絶対に外したくないなと思いながら贅沢なディナーを楽しみました。

終わりに

今回は、冬に入った今の時期にオススメしたい、「世界のシラー」の魅力に迫るコラムをお送りいたしました。

パワフル、ジューシー、エレガント。濃厚な赤ワインの代表格のようなシラーですが、濃いだけではない意外な一面が光るワインでもあります。

クリスマスや年末を控えた12月。様々なシーンを思い浮かべながら、唯一無二のマイシラーを見つけていただければと思います。


それでは今月も佐野店を宜しくお願いいたします!


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