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ワインショップ・エノテカ佐野プレミアム・アウトレット店
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このショップのスタッフレビュー
中平竣
ワインラヴァーの皆様改めましてこんにちは!佐野店の中平です。
皆様は熟成ワインはお好きでしょうか?
ワインにおける「熟成」とは時を経ることでそのワインのバランスであったり、複雑性が変化することを指しますが、この「熟成」を経ることで大きく風味が変わるのがワインの難しいところでもあり、面白いところでもあります。
今回は最新のヴィンテージとも比較しながら、当店で扱っているワインが熟成を経ることでどのように変化するのか、実際のテイスティングコメントと共にご紹介いたします!
※今回ご紹介のヴィンテージワインについて、店頭では最新ヴィンテージのみのご案内となります。予めご了承ください。
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ 2009 / アレグリーニ ※2019年ヴィンテージ参考価格 16,500円(税込)
さて、前回もご紹介したアマローネですが、今回テイスティングしたのは14年ほどの熟成を経た一本。
外観はグラスの淵が若干淡くなっているものの、まだまだガーネット色が残っています。
若いうちはブラックチェリーやプラムのジューシーな印象が強かったですが、果実味はより熟れたレッドプラムや、プルーン、そして皮やキノコの様な熟成行も感じ取れました。
実際に口にしてみるとしっかりとしたタンニンはよりシルキーに、酸と果実感のバランスもより調和が取れて非常に素晴らしい仕上がりとなっていました。
しかしそれと同時にまだまだ熟成のポテンシャルを感じさせる一本。
個人的にはあともう10年寝かせてもいいのではないかと思いました。
エール・ド・リューセック 2004 / シャトー・リューセック ※2016年ヴィンテージ参考価格 4,180円(税込)
こちらはフランス・ボルドーで造られる辛口の白ワイン。
セミヨンの比率が高く、樽熟成もしているとあって非常にリッチな味わいが特徴的な一本です。
若いうちはリンゴやパイナップル、マンゴーといったフルーティーさが前面に出ており、そこに樽由来のクリームやヴァニラ、スパイスの印象が加わったボリューミーな印象。
しかし約20年の熟成を経ることでシナモン、ジンジャー、ナッツ、ハチミツなどの非常に甘い香りと、ドライアプリコットの様な上品な果実の香りが、果実味が前面に出ていたワインに、より奥行きと複雑性を与えていました。
香りだけだと一瞬ソーテルヌかと間違える程の上品で芳醇な香りにうっとりするほど。
若いうちでも十分美味しいワインですが、ぜひとも長期熟成させてから飲んでいただきたい一本だとも思いました。
一般的にワインの銘柄や保管状況、その他さまざまな条件によってワインの熟成要素は決まり、必ずしも熟成をさせればワインは美味しくなるというものではありません。
事実、熟成のピークを過ぎたものは香りが落ち着いてしまったり、味わいに深みが無くなったりすることもあり、これを良くない要素としてとらえる方もいます。
(もちろんワインは趣向品なので、そういった楽しみ方も素晴らしいと思います)
私個人の好みで言えば、今回試した2本はどちらも熟成を経ることで非常に素晴らしいクオリティに仕上がっており、今からでも熟成の価値はあると思いました。
ぜひ読者の皆様も10年、20年後の自分へのご褒美として、お気に入りの一本を熟成させてみるのはいかがでしょうか?
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