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ワインショップ・エノテカ佐野プレミアム・アウトレット店
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中平竣
皆様こんにちは!佐野店の中平です!
突然ですがワインを飲む時のグラスってどうしてますか?
こだわりのハンドメイドグラスを使っている方、はたまたコップで飲んでしまっている方、いろいろな楽しみ方をされてる方がいるかと思います。
じゃあ実際に適切なグラスで飲むとどう変わるの?ということで、今回は実際にテイスティングを交えてグラスの重要性をお伝えしたいと思います!
シャトー・ラネッサン 2013 3,300円(税込)
こちらはフランス・ボルドー地方で造られるフルボディの赤ワイン。
カベルネ・ソーヴィニョンやメルロ、プティ・ヴェルドという王道ボルドーのブレンドで仕立てられており、2013年ヴィンテージという事で10年ほど熟成をした飲み頃ワインです。
黒果実系のパワフルな香りや、熟成香という熟成ワインならではの香りも感じられる一本。
この複雑なアロマはグラスによってどのように変化するのでしょうか?
今回用意したグラスは6脚。
※価格は変更となる場合がございます。
こうしてみるとザルトのボルドーやリーデルのカベルネ・メルロを選べば間違いない気もしますが実際はどうなんでしょうか?
| ボルドー | ブルゴーニュ | ユニバーサル | カベルネ・メルロ | ピノノワール | リースリング | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 相性 | ○ | △ | △ | ◎ | △ | × |
実際にテイスティングしてみたところ、以上の様な結果となりました。
やはり品種に合ったグラスのボルドーやカベルネ・メルロとの相性が良いですね!
それに対して白ワイン用のグラスは相性がいまいちな印象…。
実際にどう違ったのか詳しく見てみてみましょう!
さて一番相性の良かったこちらの二脚。
まずはザルトのボルドーグラスですが、非常に上品な香りが立ち込めてきます。
熟成香は勿論の事、このワインの魅力である黒果実系のしっかりとした香りや樽由来のスパイスやチョコ、杉など。
しかし何か物足りない印象…
続いてリーデルグラスを試してみます。
おお!これだ!まさしくベストマッチだと一瞬で分かりました。
ザルトと比較すると果実の香りがしっかりと押し寄せてきて、余韻にかけて樽由来の香りや熟成香がうまく乗っている印象。
勿論ザルトも悪くないのですが少しエレガントになりすぎる印象があるため、今回の様な熟成して少し丸くなったようなワインではリーデルの方が向いているかなと思いました。
例えばもっと渋みが強くて香りが開いていないようなワインであればザルトを使った方が楽しめるかと思います。
実は驚くことに最初スワリングした際に、香りが一番開いたのはザルトのブルゴーニュグラスでした。
この時私は思いました。「これなら全部ブルゴーニュでいいじゃん…」と。
しかし口に含んでみるとその印象は一気に変わります。
グラスから口元へと近づけると香りが一気に消失しまったのです…!!
よくよく香りを分析してみると、確かに果実の香りはダイレクトに伝わりますが、その反面カベルネ・ソーヴィニョンのピーマン香のようなものも前面に出てきてしまい、アンバランスな感じに。
また、ボルドー系グラスで感じられた余韻にかけての複雑な香りが取りづらく、いまいち香りに深みが無い印象でした…。
ちなみにリーデルのグラスも同じような結果に。
やはり同じ赤ワインでも、品種ごとの特徴をとらえたグラスって重要なんですね。
初めてワイングラスを買ったという方。特にリーデルのこの形のグラスをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
もちろんコップで飲むよりは香りは立ちますが、やはり赤ワインでは難しい一面も…。
まずはリーデルのグラスですが、今回の検証では6種類中一番残念な結果となってしまいました。
香りがフラットになってしまい伸びが感じられずいまいちな印象…。一応果実の香りなどを取ることは出来ますが、余韻にかけての香りが全く感じられません。
空気を含ませる面積も狭いため、スワリングをしてもこの印象はあまり変わりませんでした。
続いてザルトのユニバーサル。一応こちらのグラスは赤白両用という事で少し期待値は高めです。
流石両用グラスというだけあって、非常にバランスの取れた香りに仕上がっていました。
しかし各要素のニュアンスは感じられるものの、いまいち香りに開きが感じられず…。
このワインの魅力である果実の香りや塾成香を存分に満喫するには少し役不足かなという印象でした。(ただしこのグラスのバランスの良さはテイスティング用グラスとしては天下一品だと思います)
私自身ここまで一気にグラスを出して比較したことが無かったのですが、グラスでワインの印象が大きく変わるということを再確認出来ました。
もちろん沢山そろえるのは難しいかもしれませんが、まずは赤ワインと白ワイン用、それぞれ用意してみると今までよりも充実したワインライフを満喫できるはずです。
もしグラス選びが難しいという事であればお店まで来て頂ければお好みのワインに合わせたグラスもご提案出来ます!
ぜひともワインに合ったグラスを使用して、素敵なワインライフを楽しんで下さい♪

ワインショップ
S.Nakahira
資格
JSA呼称資格 ワインエキスパート、WSET Certified Level3 Award in Wines、WSET Certified Level2 Award in Wines
好きなワインタイプ
繊細、ブル・ピノタイプ、リースリングタイプ、スパークリングワイン、ピノ・ノワール、シャルドネ、フランス シャンパーニュ、フランス アルザス
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中及び授乳中の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。