優美なピノ・ノワールを生み出すアメリカオレゴン州の魅力と新着生産者のご紹介

北村百加

2025.02.06

みなさま、こんにちは！大阪店の北村です。

いつもワインショップ・エノテカ大阪店をご利用いただき誠にありがとうございます。

突然ですが、アメリカオレゴン州のワインをご存じですか？

アメリカといえば、カリフォルニア！その中のナパ・ヴァレー！濃厚でパワフルなワインを造るという印象をお持ちの方が多いかと思います。

今回のブログでは、アメリカ屈指の優美なピノ・ノワールを生み出すオレゴン州の魅力、そして新着の生産者をご紹介いたします！最後に、こちらの新着生産者のワインをお試しいただける大阪店でのイベントのご案内もございます。是非、最後までご覧くださいませ♪

～アメリカオレゴン州～

実は…”冷涼な気候から生まれる高品質なピノ・ノワール生産地”

◆オレゴン州とは

オレゴンはアメリカ西部の太平洋に面し、カリフォルニアの北に位置する州です。

自然豊かなオレゴンは環境保全に対する意識が高く、特にオレゴンの北端に位置する州最大の都市ポートランドは、きれいに整備された街並みや環境意識の高さで知られ、全米で最も住みたい街に選ばれるほど憧れの街とされています。

「オレゴン・ピノ・ノワールの父」と呼ばれるデイビッド・レット氏が設立したジ・アイリー・ヴィンヤーズが、1979年にゴー・ミヨ誌主催ブラインドテイスティングのピノ・ノワール部門でブルゴーニュのワインを抑えて10位を獲得。翌年ボーヌで開催された同テイスティングではなんと2位に輝き、オレゴンはピノ・ノワールの名産地としての脚光を浴びるようになりました。

1980年代にはブルゴーニュの造り手ジョセフ・ドルーアンがオレゴンに進出。その後もオレゴンの魅力に惹かれブルゴーニュやカリフォルニアなどから進出する著名なワインメーカーが増え、今や世界中のピノ・ノワール愛好家の注目の的となっています。

◆オレゴン州屈指のピノ・ノワール産地「ウィラメット・ヴァレー」

オレゴン州の中でも特に高品質なピノ・ノワールの産地として知られるのが、ポートランドの南側、太平洋から80km離れた場所に位置する「ウィラメット・ヴァレー」。フランスのブルゴーニュと同緯度にあり、海岸山脈超しに太平洋からの海風が吹くため、カリフォルニアと比較して全般的に気温が低いのが特徴です。そのため、しっかりとした果実味がありながらも綺麗な酸も感じられる繊細なワインが生み出されます。

また、地理的特徴が多様かつ肥沃なローム質から砂岩や玄武岩などのやせた土壌などの多彩なテロワールで構成されているため、ダンディー・ヒルズやエオラ・アミティ・ヒルズといった7つのサブ・リージョンがあり、個々のテロワールを反映したワインが造られています。

冷涼な気候のもと、テロワールを重視したワイン造りを行っているという意味では、オレゴン州のワインはブルゴーニュのワインに近い存在なのかもしれません。

ここからは、日本国内初入荷・2025年2月より取り扱い開始！

オレゴン州の注目2生産者をご紹介！

こちらの2生産者は、先ほどご紹介した、”ピノ・ノワールの銘醸地として名高いオレゴン州のウィラメット・ヴァレーのダンディー・ヒルズAVA”を拠点とし、フランス・ブルゴーニュ流のエレガントで洗練されたスタイルでワイン醸造を行っています。

手がけるワインは生産量が限られ、そのほとんどがアメリカ国内で消費されているため、希少性が高いブランドです。

◆Cameron Winery（キャメロン・ワイナリー）

「五感に電撃が走る?!」

アメリカオレゴン州で生み出す入手困難な稀少ピノ・ノワール

1984年に設立した小規模なワイナリー。オレゴン州ウィラメット・ヴァレーのダンディー・ヒルズAVAを中心に所有する約3haのブドウ畑で、ピノ・ノワールをメインに、シャルドネ、ネッビオーロなどを栽培。「ワインはテロワールを反映すべき」という信念のもと、持続可能な有機農法を実践しています。

ワインは各畑に自生する野生酵母で発酵させ、フレンチオーク樽で18～20カ月熟成させます。さらに約2年間、澱と共に熟成させた後、無ろ過で瓶詰め。ブルゴーニュの伝統に則ったワイン造りを行い、10年以上の長期熟成が可能な高品質ワインを生み出しています。

そんなキャメロン・ワイナリーのワインの多くは地元の高級レストランやブルゴーニュワインのコレクターの手に渡るため、入手困難なワインとして知られています。ワイン評価誌サイト『ワイン・アドヴォケイト』では、「ブルゴーニュの上質なヴォーヌ・ロマネに匹敵する」「五感に電撃が走る」と称賛されており、その美味しさが世界で認められています。

◆DE PONTE CELLARS（デ・ポンテ・セラーズ）

世界初の国外販売！

繊細さと深みを備えた、ブルゴーニュスタイルの「記憶に残るワイン」

1999年にオレゴン州ウィラメット・ヴァレーのダンディー・ヒルズAVAで創業した家族経営の小規模ワイナリー。アメリカ国内のメーリングリスト会員のみに販売されており、アメリカ以外での販売は今回が世界初です。

自社畑のデ・ポンテ・ヴィンヤードは1975年に開墾され、ミネラル豊富で排水性に優れた赤い粘土ローム土壌と乾燥した温暖な気候を持ち、ピノ・ノワールの栽培に最適な条件を備えています。醸造における人的介入は最小限に抑えることで、ブドウ本来のポテンシャルを引き出したワイン造りに取り組んでいます。

ブルゴーニュで経験を積んだイザベル・デュタルトル氏が醸造を担当しブルゴーニュ流のワインメイキングとオレゴンのテロワールによる「デ・ポンテ」ならではの素晴らしいブルゴーニュスタイルに仕上がっています。軽やかでエアリーなものからフルボディのものまで、また愛好家から初心者の人々まで、心くすぐる味わいを幅広くカバー。透明感、深み、個性を備えた驚くべき味わいをお愉しみいただけます。