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ワインショップ・エノテカ大阪店
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過去のブログ
片岡
昨年の「ラベルから読み解くドイツワイン」のブログからはや一年。
前回はドイツのワイン法に則ったラベルの読み方について触れて参りましたが、今回は法則的な文言とはまた違った角度からラベルを読み解いていきたいと思います。
お題はイタリアワインの帝王・ガヤの「二羽のキジ」シリーズです。
ガヤがピエモンテ州で生産するワインの中で、「ロッシィ・バス」「シト・モレスコ」「ダグロミス・バローロ」に描かれているラベルデザインシリーズのことです。
シト・モレスコの由来にもなっている、前の土地所有者モレスコ氏が造っていたワイン「黄金のキジ」のモチーフを残したデザインが採用されています。
そのため元々はモレスコ氏が所有していた土地で造られるシリーズに描かれていましたが、現在ではガヤの中で早飲みが出来るワインの位置づけとしてラベルデザインに取り入れられています。
スタッフの間では青キジ、赤キジ、黒キジなんて呼んだりもします。
「二つの要素が融合するから二羽描かれているんだよ」と新人の頃に先輩から聞いたことがあり、ずっとそのお話を信じてきましたが、今回このブログを作成するにあたりどこの商品資料を調べても載っておらず・・・。
作り話だったのかもしれませんが、素敵な解釈ですのでフィクションとして、今回は「二つの要素の融合」を軸にワインを読み解いてまいりましょう。
青い鳥が目印のこちらのワイン。融合する二つの要素とは・・・「ロッシィ」と「バス」の畑がブレンドされていること!(※一部セッラルンガの畑も入っています)
名前の通りですね。
幸せを運ぶ青い鳥はお贈り物にもよく選ばれますが、中でもオススメのシチュエーションはご結婚のお祝いです。
「ロッシィ」と「バス」。二つの畑が一つに合わさった名前から、両家が一緒になるという意味合いを込めてご両親へのご挨拶のお品として。また、「お二人の結婚が幸せなものとなりますように」とヨーロッパのおまじない【サムシングフォー】を取り入れることが増えているそうですが、その中の一つ【サムシングブルー】として披露宴に花を添えて頂くのもオススメでございます。
こちらのシトとは「場所」を表し、前述の通りモレスコ氏から買い取った畑から造られています。
こちらの融合する二つの要素とは・・・「土着品種」と「国際品種」のブレンドであること!
現当主のアンジェロ・ガヤ氏は、ダルマジをはじめとした国際品種を取り入れたパイオニアであり、バリックの導入、単一畑の概念導入など、ピエモンテにおいて多大なる影響をもたらしたレジェンド。こちらのシト・モレスコにはそんなアンジェロ氏のエッセンスが詰まった一点となっています。
使われているブドウ品種はピエモンテの土着品種である「ネッビオーロ種」と「バルベラ種」、そして国際品種の「メルロ種」。
しかも「ネッビオーロ種」には、最も標高が高く酸が美しいと評判のバルバレスコ地区トレイゾ村と、粘土質土壌で力強さが評判のバローロ地区セッラルンガ村のブドウをブレンドして使用。「バルベラ種」はかつて10万円以上する単一キュヴェのコスタ・ルッシに使用されていたものがブレンドされています。
さらにもう一つアンジェロ氏が導入した、バリックの古樽で12か月熟成し、瓶内で最低6か月熟成してからリリースされます。
「最高のワインにしか興味がない」と断言する彼のエッセンスが詰まった一本が1万円以下で愉しめる隠れた逸品。この機会に是非ご堪能ください!
(ちなみに大阪店にはグレートヴィンテージ2016年のマグナムサイズが残り2点のみご用意がございます。早い者勝ちです!)
つい熱く語ってしまいました。長くなりましたので最後の黒キジについては是非店頭スタッフまでお尋ねくださいませ。
本日もブログをお読みいただきましてありがとうございました。
また次回の更新をお楽しみに!
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