店舗情報
ワインショップ・エノテカ大阪店
※マイショップにご登録いただくと、アプリ、メールでショップからのお知らせを受け取れます。
過去のブログ
片岡 詩織
今年は桜の開花が早く、すでに葉桜へと変わっており、いよいよ新緑の季節を迎えます。
そんな4月に飲みたくなる爽やかな品種といえばリースリングではないでしょうか。
中でも世界のリースリング栽培面積の約6割を誇る、リースリング大国といえばドイツ。
ドイツワインは「世界一美しい酸と繊細な芳香を備えるワイン」として人気を博しており、辛口から極甘口までバリエーション豊かな白ワインが揃うのも魅力の一つですよね。
しかし、たくさんのドイツ語で書かれたラベルから味わいを読み解くのは至難の業。
そこで今回は、ドイツ最古のワイナリーの一つであるシュタッフェルター・ホフのデイリーシリーズを題材に、ドイツワインのラベルを解読していきましょう。
辛口だと思って買ったワインが甘口だった!なんてがっかりしないために、ドイツ語の甘辛度を覚えておくと便利です。
細かな規定は色々とありますが、基本的にはワインに含まれる残糖量を基準に下記の通り表記されます。
①トロッケン【Trocken】:辛口、残糖量が4g/L以下
②ハルプトロッケン【Halbtrocken】:中辛口、残糖量が18g/L以下
③リープリッヒ【Lieblich】:中甘口、残糖量が45g/L未満
④ズース【Suss】:甘口、残糖量が45g/L以上
最近ではハルプトロッケンのハルプ(=半分)がエレガントでないという理由から、法的基準はないものの、中辛口のワインはファインヘルプ【Feinherb】と表記されることもあります。
それでは実際のワインを見てみましょう。
度数:11.5%
こちらはトロッケンの表記がある通り、辛口タイプ。アルコール度数も一番高いワインです。
グレープフルーツのような酸味と少しほろ苦さ、白桃のような果実味にミネラル感。幅広いお食事に合わせやすいキリッとした味わいです。
特に春野菜との相性は抜群で、少し苦みのあるタラの芽の天ぷらなどがオススメです。
販売価格:2,200円(税込)
度数:10.5%
こちらはファインヘルプの表記があるやや辛口タイプ。アルコール度数もやや低くなり、辛すぎず、甘すぎない、絶妙なバランスはまさにパラディース(=天国)のような心地良さ。
リンゴのようなジューシーで少し甘みのあるふくよかな味わいは、ゴマダレでいただく豚しゃぶサラダなどの家庭料理にも優しく寄り添ってくれます。
販売価格:2,200円(税込)
度数:8.5%
こちらはリープリッヒの表記があるまろやかな中甘口タイプ。
甘口というと貴腐ワインのようなデザートワインを連想しますが、こちらは程よく酸味も感じられる爽やかな中甘口スタイルです。
アルコール度数も低く、リラックスして楽しめる味わいはアペロにピッタリ。
いちごとブッラータチーズのカプレーゼなどとあわせてみるのはいかがでしょうか。
販売価格:2,200円(税込)
今回ご紹介したデイリーシリーズのラベルには、マグヌスというオオカミが描かれており、修道院とワイナリーの守護とされています。
昔、修道院で働くロバが倒れてしまった代わりに、石を運ぶ仕事をしていたマグヌス。
1,000年経った現在はラベルの中で楽しい生活を送っている、というストーリーが込められているそう。
個人的にはバラをくわえたハンサムな表情の、カサノヴァ・ロゼのラベルがお気に入りです。
是非店頭でお手に取ってご覧くださいませ。
本日もブログをお読みいただきましてありがとうございました。
次回の更新をお楽しみに!
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中及び授乳中の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。