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ワインショップ・エノテカ大阪店
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干場 豊
北緯50度付近に位置し、ブドウ栽培の北限の地とされるドイツ。生み出されるワインの最大の魅力は、世界一美しいとも評される酸味と口当たりの良さにあります。
冷涼な気候から果実がゆっくりと熟すため、綺麗な酸味を備えたワインが出来上がり、その酸味と甘みの絶妙なバランスにより口当たりの良いワインとなります。
また、ドイツワインは、辛口から極甘口までバリエーション豊かな白ワインが揃うのも魅力です。
その中でもモーゼル川とライン川の間に位置する比較的小さな産地「ナーエ」は、土壌の構造が多岐にわたるため、様々な味のニュアンスを持った多様なワインが造られています。
今回はそんなナーエの老舗ワイナリー、「デンホフ」についてご紹介いたします。
彼らのワイナリーが位置するナーエは、ラインガウとフンスリュック山脈で保護されているドイツで最も乾燥した地域。
地殻活動により非常に多様な土壌を持っており、異なる品種の栽培と多彩なスタイルのワイン造りができることで有名です。
そんなナーエの中央部、オーバーハウゼン村でデンホフは18世紀後半よりワイン造りをスタート。創業当時から有機栽培や収量を制限する取り組みなど、テロワールの真髄を表現することに力を注いできました。
初代ヘルマン・デンホフ氏はリースリングに注目し、1920年代からリースリングを植樹します。そこから畑の名を冠したワインの販売を開始しました。
1953年、2代目ヘルマン・ジュニア氏は、デンホフの優れたワイン造りの功績が認められドイツ政府より功労勲章を受章。ドイツ・ナーエを代表する造り手として、その地位を築き上げていきました。
2002年オーバーホイザー・ブリュッケ・リースリング・アイスヴァインが、ワイン・アドヴォケイトにて100点満点を獲得するという快挙を成し遂げ、 有名ワイン評論家ロバート・パーカー氏が「ナーエのスーパースター」と称し彼を絶賛。世界的な成功を収めています。
2019年7月のデキャンタの記事では、「デンホフは優れたリースリングを造ることに関して、ドイツを代表する造り手のひとつである。」と高く評価されています。
そんなデンホフの最新ヴィンテージ2021年が入荷してまいりました!
2021年のドイツ・ナーエは、霜が下り氷点下になるような冷たい気温から年がスタート。春の到来が遅く、ブドウは5月から発芽が始まりました。6月には数日暑い日もあったものの、例年より3週間遅れで開花。8月に入ると天候は徐々に安定し、乾燥した天候、穏やかな気温、長時間の日照によりブドウは完全に熟しました。
収穫は安定した天候の下で8週間にかけてゆっくりと実施し、品質・収量どちらも満足がいくものでした。例年よりも冷涼な気候かつ成熟期間が長かったことで、造られたワインは非常にクリアできわめて繊細。そして比類のない凝縮感と素晴らしいフィネス、酸を備えた仕上がりになりました。最近では久しぶりに、クラシカルなドイツワインらしい出来栄えとなったヴィンテージです。
販売価格3,300円(税込)
こちらは、ドイツの典型的な辛口リースリング。造り手であるデンホフ氏が「気軽に楽しめる、日常ワインとして大活躍する1本。」と語るワインです。
ナーエ中部に位置する傾斜の強い畑から採れた、平均樹齢15~30年のブドウを使用。口当たりは滑らかで、豊富なミネラル感と美しい果実味が魅力です。アルコール度数が比較的低く、フレッシュでクリーンな味わい。ワイン初心者の方でも飲みやすいスタイルです。
販売価格6,050円(税込)
こちらのロックスハイマー・エレンプファートは、ナーエ川の中央辺りに位置する、南向きでVDPエアステ・ラーゲ(一級畑)の畑です。赤色砂岩が脈上に混ざった石灰岩土壌から構成され、平均樹齢10~40年のリースリングを植えています。傾斜が40~60%と非常に急で、さらに南向きのため豊富な日照量を確保。土壌由来のスパイシーさを持ち、そしてよく熟したブドウが収穫できます。
手摘みでブドウを収穫した後、選果を経て、除梗・破砕。発酵はドイツ産の伝統的な大樽(1200lと2400l)とステンレスタンクで、主に自然酵母を用いて実施し、熟成を行い、清澄・濾過を経て瓶詰されます。
洗練されたこちらのリースリングは、果実と胡椒の風味が溶け合った芳醇なアロマが特徴です。ブドウ本来が持つ旨味に加えて、スパイシーなニュアンスと力強い酸が絶妙な仕上がりとなっています。熟成ポテンシャルは非常に高く、数十年の熟成が可能です。
こちらのオーバーホイザー・ライシュテンベルクは、ナーエ川の畔にあるグローセ・ラーゲ(特級区画)の畑です。粘板岩が風化して出来た、粘土質土壌から構成され、平均樹齢25~40年のリースリングを植樹。傾斜が30~60%と非常に急で、さらに南東向きのため、日照量が多くよく熟したブドウが収穫できます。
手摘みでブドウを収穫した後、選果を経て、除梗・破砕。発酵はドイツ産の伝統的な大樽(1200lと2400l)とステンレスタンクで、主に自然酵母を用いて実施。熟成を行い、清澄・濾過を経て瓶詰されます。
甘やかな果実味が感じられる味わいながら、フレッシュな酸が引き締めることで、バランスの良い仕上がり。リースリング特有の優しい味わいが楽しめるやや甘口の1本です。
今回はドイツの名門「デンホフ」についてご紹介いたしました。
白ワインが飲みたくなる今の季節。是非こちらのワインでごゆっくりと、素敵な時間をお試しください。
現在エノテカ大阪店ではデンホフの他、ドイツの名生産者のワインを多数入荷しております!
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
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