こんにちは。表参道ヒルズ店の佐々木です。

今月は、ワインのプロ中のプロからも注目を集める南フランスの銘醸地、ローヌ地方のワインを店内に多数取り揃えております。

ローヌ川沿いに南北200km以上にもわたる広大な産地からは多彩なワインが生み出されています。

その中でも、当店一押し生産者「タルデュー・ローラン」をご紹介いたします。

タルデュー・ローランは、ローヌ出身の現オーナー ミシェル・タルデュー氏が、ブルゴーニュのネゴシアンで有名なドミニク・ローラン氏と意気投合し創業したワイナリーです。

ミシェル氏は、ブルゴーニュのピノ・ノワール好きを公言するブルゴーニュワインラヴァーで、若い頃から運転手の仕事の合間を縫ってはワインに関する本を読み漁り、家族でブルゴーニュワインやシャトーヌフ・デュ・パプのワインを好んで飲んでいたそうです。

ブルゴーニュやローヌを中心に数多くのワインを飲み、鍛え上げられたそのテイスティング能力は「ローヌ屈指の目利き」と称されるほどに。

やがて、レストランのワイン選定を任せれるようになったミシェル氏はワインの買い付けでブルゴーニュを訪れたところ、ドミニク・ローラン氏と出会いました。

ずっと夢だったワイン造りを一緒にやらないか？とドミニク氏に誘われたことで、タルデュー・ローランを立ち上げることとなりました。

私が皆様におすすめしたいワインは、フランスで最初にAOCとして認定され、ローヌ南部を代表するアペラシオンでもある、シャトーヌフ・デュ・パプです。

シャトーヌフ・デュ・パプ/タルデュー・ローラン

通常販売価格　8,800円

こちらのワインは、メゾン創業時から造っており、タルデュー・ローランが手掛ける数多くのワインの中でも特に思い入れが強く、タルデュー・ローランの原点ともいえるワインです。

シャトーヌフ・デュ・パプといえば、フランスでも最多の13種類のブドウ品種を使うことが認められており、生産者ごとに各品種のブレンド比率が違うことから比類するものがない多彩な表情を持つアペラシオン。

タルデュー・ローランのシャトーヌフ・デュ・パプは高標高の優良エリアから高樹齢のグルナッシュを主体に仕立てられています。

ブルゴーニュワインラヴァーのミシェル氏にとって「南ローヌのピノ・ノワール」と表現されるグルナッシュは、濃厚でリッチな果実味がありながら、繊細でエレガント、ミシェル氏の1番好きなスタイルのブドウ品種だそうです。

私は以前、タルデュー・ローランの生産者イベントで醸造担当のバスティアン氏（現オーナーの息子さん）にお会いした時、

「あなたの造るシャトーヌフ・デュ・パプはビューティフルだ！とにかく美味しい！」と、つたない英語とジェスチャーでお伝えしたことがあります。

バスティアン氏は嬉しそうな表情で「私たちの造るワインを気に入ってくれて本当に嬉しいよ！」と仰っていました。

あのチャーミングな笑顔が今でも忘れられず、このことがきっかけで今までずっと私はタルデュー・ローランの大ファンです！

愛するブルゴーニュスタイルを見後に表現したタルデュー・ローランのワインを是非皆様味わってみてください！