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ワインショップ・エノテカ 表参道ヒルズ店
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村井 賢太
皆様こんにちは。
表参道ヒルズ店の村井です。
今回はトスカーナの芸術家、ビービー・グラーツが手掛けるワイン、テスタマッタとコローレの2種飲み比べについてご案内いたします。
昔から、ワインと芸術は関係が結び付けられることが多くあります。
ワイン造りを芸術作品と考えている生産者もいれば、有名画家の絵がエチケットに使われていたり、某有名ワイン漫画のようにテイスティングしたワインを芸術で表現したりする方も少なくないと思います。
今回のワインを造るビービー・グラーツも、世界的に著名な彫刻家を父に持ち、父同様に芸術家を志していましたが、1990年代後半に、自宅であるトスカーナの古城で、母が自家消費用のワインのために栽培していたブドウ畑を手伝い始め、次第に芸術作品としてのワインを造り始めた生産者です。
そして伝統を大事にしながらも、縛られることなく自由な発想で、ときに“クレイジー”とまで評されるワイン造りを行っています。
自宅が古城…というところが気になってしまいますが、そこはまた別の機会に…。
テスタマッタに至っては、ワインのブレンドを決定した2か月半後に気が変わり、再度ブレンドした年というのもあったようですね。
さすが伝統と創造性が融合したサンジョヴェーゼ100%のスーパータスカン。
余談ですが「テスタマッタ」はイタリア語で「頭がおかしい」という意味だそうです。
それに対して、コローレは長年に渡ってスタイルの変化が少ないワインで、エレガントさを意識した作りとなっています。
2018年ヴィンテージまではサンジョヴェーゼとカナイオーロ、コロリーノという品種で造られていましたが、2019年ヴィンテージからはサンジョヴェーゼのみで仕立てられています。
サンジョヴェーゼは単独でも充分エレガントだから、とのことです。
ちなみにビービー・グラーツは古樹への愛情が強く、今ではトスカーナで最大の古木のブドウ畑のコレクションのひとつを所有しています。
もちろん、今回の2種のワインにも古樹のブドウが使用されています。
古樹だと何がちがうのか、皆様ご存じでしょうか。
ブドウは植樹されてから7~20年にかけてが収穫の全盛期と言われますが、20年を超えるころからは、樹の勢いが落ち着き徐々に収穫量は減っていくのです。
それだと、20年を過ぎたブドウ樹というのは、一見マイナスに思えますが、ワインの質という観点ではプラスに働きます。
ブドウは多収にしてしまうと一般的に品質が落ち、その反面、生産量を抑えると品質が高まるからです。
ひとつの樹から取れる房の数を減らすことで凝縮感が増す…とは皆様聞いたことあるのではないでしょうか。
また、樹齢の高いブドウ樹は、地中深く根を伸ばし、水源まで達していることが多いため、安定的に水分を吸い上げることができます。
そういった点で、天候に左右されず、質の良いブドウを産出することができるというアドバンテージがあるのです。
余談が長くなってしまいましたが、個性あふれるサンジョヴェーゼのワイン2種類、いかがでしたでしょうか。
この機会に、ぜひお試しください。
ワインリスト▼
2020 テスタマッタ
ボトル販売価格16,500円(税込)
(サンジョヴェーゼ100%)
2020 コローレ
ボトル販売価格39,600円(税込)
(サンジョヴェーゼ100% )
期間 3月1日(金)~3月3日(日)
各45ml 料金4,840円(税込)
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