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ワインショップ・エノテカ新潟店

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簡単ワイン講座 第5回「スパークリングワイン用のブドウの特徴」

佐々木 徹平

2023.07.24
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皆さま、こんにちは。エノテカ新潟店の佐々木でございます。今回のお題は「スパークリングワイン」。このブログでは、スパークリングワインで使われるブドウと、スティルワイン(発泡していないワイン)で使われるブドウの特徴の違いという点に着目して、少し掘り下げて参ります。

完熟していないブドウだと!?

よく「完熟したブドウを使用して~」という文言を目にするかと思います。確かに、スティルワインを造る際は、基本的には完熟したブドウが好ましい原材料となります。



が、しかし。



スパークリングワイン、特にトラディショナル方式(瓶内2次醗酵を経て造られるスパークリングワイン)の場合はこれがちょいと違っておりまして。



実は、完熟していないブドウの方が、トラディショナル方式のスパークリングワインにとって都合が良いのです。


理由はザックリと3つあります。


① 瓶内2次醗酵でアルコール度数が上昇するため


スパークリングワイン用のブドウは、ブドウの糖分がワインに仕立てたときのアルコール度数で10~11%程度に達する頃合いに収穫します。それに対して、スティルワインの場合は、12~14%程度での収穫が多いです(甘口ワインを除く)。


で、上記のアルコール度数のスパークリングワイン用ベースワインを大きな容器で仕込んだら、そのワインを瓶(又は別容器)に移します。そこで2回目のアルコール醗酵を発生させ、適したアルコール度数(12~13%)に仕上げるので、基になるブドウにガッチリ熟した高い糖度(=アルコールのもと)は必要ないんです。




② 酸味を確保する為


スパークリングワインのあの爽快感ある味わいの要になっているのが「酸味」です。完熟して糖度が上がったブドウは、熟しきっていないブドウよりも酸の値が低くなります。なので、しっかりと酸が残っている状態の方がベターとなります。




③「あの香り」の為


シャンパーニュをはじめ、トラディショナル方式で造られるスパークリングワインの特徴と言える、あのパン生地やトースト、ブリオッシュのような独特の香りを際立たせるのにも、完熟していないブドウが適しています。しっかりと熟したブドウですと、ブドウそのものの香りも強くなり、香りの調和がズレる可能性が出て来ます。



と、大分おおまかではありますが、上記のような理由でスティルワインとは異なる特徴を備えたブドウがスパークリングワインでは求められるって訳です。ただし!未熟なブドウがOKではなく、「ちょうど熟した」くらいのブドウが理想的だそうです。



おまけ

糖度が高くなく、尚且つブドウの風味が強過ぎない方がスパークリングワインには好ましい。ってことは、収穫量を多くしても求められるベースワインへの影響は少ない!スティルワイン用のブドウを完熟させるには適さない場所(例:日当たりがイマイチな場所)も大歓迎!なんてことも考えられます。



ちょっと長くなりましたが、今回は以上となります。

ワインをお召し上がりになる時に、少しだけ意識してみてください。

きっと、より一層ワインをお楽しみ頂けるかと思います!



さて、冷えたスパークリングワインも白ワインも、とても美味しいサマーな夏です!完熟したブドウから造られる、お好みの(発泡していない白ワインを「ワイン診断」でお気軽&お手軽に探してみませんか?


是非、下のリンクからご覧ください!

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