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ワインショップ・エノテカ横浜元町店
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このショップのスタッフレビュー
楠木
皆さま、こんにちは。
今回は10月1日から発売しております新規生産者をご紹介致します。
エノテカで扱うブルネッロ・ディ・モンタルチーノの造り手はなんとこれで19生産者目!
今回はブルネッロの中でもかなり北に位置する生産者です。
注目の新星をエノテカのバイヤーが発掘してきたそうで、期待大ですね!
ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
「長い横文字でなんだか覚えられないな…」
そう思っていたことが私にもございます。
ブルネッロだったり、バローロだったり、バルバレスコだったりと、似ている名前が多いですよね。
今回は新規生産者の説明の前に、ブルネッロのあれこれをまとめてから進みたいと思います!
では名前からひも解いていきましょう。
意味が分かれば覚えやすくなる!…かもしれません。
まずブルネッロですが、これはイタリア語で「ブルーノ」=「茶色」という意味から来ています。
そして「モンタルチーノ」はこのエリアの名前です。
つまり元々の意味は「モンタルチーノで栽培している茶色いブドウ」なんです。
モンタルチーノ村ではこのブドウは昔から他とは違う固有の品種だと考えられてきました。
ところが調査していくとなんとサンジョヴェーゼのクローン品種であることが判明。
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノというブドウ品種ではなく、サンジョヴェーゼを名乗るように」という事態に。
しかしイタリアでは昔から希少で高級なワインとして有名だったことから4つしかない最初のDOCGに認定されました。
そうして「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」という名前は、
「100%サンジョヴェーゼ・グロッソで作られたモンタルチーノ村のワイン」と、意味を変えたのです。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの成り立ちがおわかりいただけたでしょうか。
サンジョヴェーゼというブドウには聞き馴染みがあるんじゃないでしょうか。
イタリアで最も多く栽培されているブドウ品種で、有名どころはやっぱり「キャンティ」ですね。
イタリア中部、トスカーナ周辺が原産のブドウ品種とされております。
このサンジョヴェーゼ、突然変異をしやすいブドウ品種でして非常に多くのクローンがあります。
その数トータルでなんと88種類!
今まで別のブドウだと思っていたけど最近になってクローンだと判明した、なんてこともありその村ごとに呼び方が変わります。
しかし88種類もあると似ているものも多いので、基本的には2種類に大別されます。
それが「グロッソ」と「ピッコロ」です。
キャンティエリアのものはだいたいピッコロ種になります。
香りが華やかで色合いも比較的明るい、フレッシュなワインになるのが特徴ですね。
対してモンタルチーノエリアはグロッソ種、大きな粒と厚めの果皮を持っています。
こうして出来上がるのはプラムやカシスなど凝縮感のある特徴を持った長期熟成型のワイン。
現地では「ビステッカ」という厚切りTボーンステーキと合わせるのが鉄板なんです!
私もイタリアで食べてきましたが、圧倒的なボリューム感の肉とブルネッロの凝縮感がたまらない、まさにマリアージュでした…。
お値段とお腹がやや張ると思いますが、レストランなどで見かけた際はぜひお試しください!(笑)
長くなりましたが、やっと今回の本題です。
新規生産者「カステッロ・トリチェルキ」です!
エノテカのバイヤーが現地で聞き込みした末に見つけたという注目株となっております。
写真は当主であるトンマーゾ・スクアルチャ氏。イケメンですね~。
元はサッカー選手だったそうですよ!
このワイナリー、1995年からブドウ栽培を行っていましたがそのブドウは協同組合へと販売されていました。
2013年より現当主の彼がワイナリーに参画したことでドメーヌとして運営が始まります。
2015年、かの有名な醸造コンサルタントのマウリツィオ・カステッリ氏との出会いをきっかけに本格化し、
2024年にはオーガニック栽培の認証も得た、まさに今伸びている注目の作り手なんです!
カステッロ、というくらいですからもちろんワイナリーはお城。
トリチェルキ家は14世紀、イタリア統一以前この地域にあったシエナ共和国時代に活躍した貴族だそうで、
1441年にこの城を築城し、代々受け継いできたという由緒正しい家系です。
そんなトリチェルキ城を囲むように13haの畑を所有。
区画は7つに分かれており、ほとんどが北向きの斜面だそうです。
日当たり良好、適度に涼しいという立地はエレガントなワインを作るのにぴったりな場所ですね!
栽培や醸造も基本的には手を加えないスタイル。
生産者は「偉大なワインは偉大なブドウから生まれる」と語っており、
新しいワイナリーなのにどこか伝統を感じる、そんなイメージを持ちました。
気になるラインナップはこちら!
・ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2023
・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2020
・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ A.D.1441 2020
私のイチオシはブルネッロ・ディ・モンタルチーノ!
冷涼さを感じるきれいな酸とグリップ力のあるタンニン、キレがいいながらも伸びる余韻がとってもよいです。
ちゃんと個性はありますが、強いていえばレ・キウーゼが近いか…?なんて個人的に思いました!
上級キュヴェはいま飲んでも美味しいながらやっぱりまだ早いかな…。
ロッソやブルネッロを飲んで熟成を待ちましょう。(笑)
なんと、横浜元町店では10/1~31まで1か月間、
このトリチェルキを含めた9種のブルネッロ・ディ・モンタルチーノをお試しいただけます!
イベントの詳細はこちら。
9種全部飲むのはもちろんのこと、グラス1杯からでもご提供いたします。
かのビオンディ・サンティやポッジョ・ディ・ソットなどもお試しいただけますよ!
モンタルチーノの各村を余すことなく堪能できるこのスペシャルテイスティング、ぜひご参加くださいませ!
皆様のご来店、ご連絡をお待ちしております。
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