店舗情報
ワインショップ・エノテカ博多店
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柳田 順子
イタリア中部、ティレニア海に面するトスカーナ。
イタリア北部ピエモンテ州のバローロやバルバレスコと並んで、イタリアを代表するワイン産地としても有名です。州都はフィレンツェで、美しい田園風景やピサの斜塔、オリーヴオイルなどでご存知の方も多いのではないでしょうか。
トスカーナを代表するワインとしてはサンジョヴェーゼを使用するキャンティ・クラシコが有名ですね。
キャンティ・クラシコと言えばボトルに貼ってある黒い鶏のマークがついています。
黒い→ネーロ、雄鶏→ガッロと言うことでこのマークを「ガッロ・ネーロ」と呼びます。
実は中世の時代はフィレンツェとシエナ、この2つの国の間で領域争いが繰り広げられていたそうです。
領域争いが難航する中、ある提案がされたそうですが、それは「朝一の鶏の鳴き声を合図として、両軍がそれぞれフィレンツェとシエナを出発し、両軍が出会った場所を境界線とする」と言うものでした。
そこでシエナ軍は普通の鶏を準備。フィレンツェ軍は軍のシンボルでもあった「黒い雄鶏 = ガッロ・ネーロ」を選びました。
両軍は翌朝、鶏の鳴き声共に出発!
鶏が鳴いてからの出発になるので、同時刻に出発したと思いきや、フィレンツェ軍はシエナ軍よりも先に出発したそうです。実はフィレンツェ軍がフライングしたと思いきや、単にガッロ・ネーロが鶏よりも先に鳴いたとの事。
その結果、距離を稼いだフィレンツェ軍が領土を拡大したそうです。
この出来事からキャンティ同盟のシンボルマークとして「ガッロ・ネーロ」が選ばれるようになり、全てのキャンティ・クラシコのボトルにシンボルマークとして付けられています。
「ガッロ・ネーロ」を見つけたら、このお話しを思い出してみて下さいね。
さて、トスカーナではキャンティ以外にも様々なワインが造られています。
海岸沿いの町ボルゲリで造られるサッシカイアを筆頭とするスーパートスカーナや、トスカーナの南エリアのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。トスカーナでは唯一の白ワインのDOCGヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ等々、様々なスタイルと多くのブドウ品種のワインが造られています。
海岸沿いの町ボルゲリで造られるスーパートスカーナと呼ばれるワインはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、カベルネ・フランと言った国際品種で造られており、キャンティやキャンティ・クラシコは有名なサンジョヴェーゼで造られています。
変異しやすいと言われるサンジョヴェーゼ。
土壌に対する適応力が高いことから、近年ではアメリカやオーストラリアなどでも栽培されており、イタリア原産のブドウ品種では珍しく、国際的な広がりも見せています。
果粒の大きいサンジョヴェーゼ・グロッソと言えば、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノがありますね。
プラムのような香りと豊富タンニン、重厚な味わいを持つとも言われています。
果粒の小さいサンジョヴェーゼ・ピッコロ。
スミレやチェリーのようなフレッシュな香りがあり、豊かな果実味と酸を感じられます。皆様もよくご存知のキャンティなどがあります。
またワイン法にとらわれないスーパータスカンの生産者たちは、サンジョヴェーゼと国際品種をブレンドし、より濃厚で凝縮感のあるワインに仕立て上げるなど、造り手によって様々な味わいが楽しめます。
ワインショップ・エノテカ博多店では6月14日 (土)にトスカーナワイン紀行と称して、トスカーナで造られるワインを飲み比べいただけるテイスティングイベントを開催いたします。
サンジョヴェーゼって聞いたことあるけど飲んだことない!って方や、イタリアワイン好きの方、産地やタイプを問わずワイン好きの方!
是非この機会にトスカーナワインの魅力に触れてみませんか。
当日は赤ワイン10銘柄、白ワインとロゼワインを各1銘柄の合計10種類のトスカーナワインをご用意いたします。
皆さまのご参加を心よりお待ちいたしております。
※イベントの詳細、ご予約は下記のイベントページをチェックくださいね。
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中及び授乳中の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。