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ワインショップ・エノテカ博多店
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柳田 順子
バローロ。
王のワイン、ワインの王とも称され、世界中のワイン愛好家から長年愛されています。
しかし実際のところバローロって名前は聞いたことあるけれど、ワインの名前?ブドウは何?と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
バローロはワイン名でもあり、地名でもあります。
イタリアの北西部、イタリア地図の一番上の左あたり(ちょうど膝のあたり)に位置するのがピエモンテです。美食の地としても知られており、白トリュフやヘーゼルナッツ、牛肉などが有名です。
バローロで使用されるブドウ品種はネッビオーロ。
ピノ・ノワールのように淡い色合いをしているのですが、これは果皮に含まれる色素の濃度が低いからで、ネッビオーロで造られる多くのワインが淡い色になるそうです。長期熟成させるものも多く、寝かせることで茶褐色になりやすいのも特徴の一つです。
若いネッビオーロの場合、タンニンと言う渋味を感じるものが多いのですが、熟成させることでこのタンニンは柔らかくなります。土壌や気候の特徴が味わいに出やすいのも特徴です。
また産地によって呼び名が変わるのも興味深いものですね。
ブルゴーニュのように単一畑の概念が確立しつつあるバローロは大きく2つの土壌に分かれます。
西側がトルトニアーノ土壌で、泥灰土に砂やミネラルが混じった土壌で、上品で優しい味わいのバローロに仕上がります。バローロ村やラ・モッラ村、ノヴェッロ村、ヴェルドゥーノ村から成ります。
東側はエルヴェツィアーノ土壌で、トルトニアーノ期よりも古い時代の地層からなる土壌で、鉄分が多く、力強いのが特徴です。こちらはセッラルンガ・ダルバ村や門フォルテ・ダルバ村、カスティリオーネファレット村から成ります。
今回ご紹介するのはバローロ西側にあるノヴェッロ村の「エルヴィオ・コーニョ」です。
1990年創業と、比較的若い生産者ですが、近年評価が急上昇のバローロきっての注目株とも言われています。
今のバローロはブルゴーニュの単一畑のようにクリュ(区画)の概念が高まっています。
2000年代に入りMGA(Menzioni Geografiche Aggiuntive=追加地理言及)の概念が誕生。2014年には統制原産地呼称(DOCG)に基づき、2010年ヴィンテージからラベルへの単一畑を表記が認められました。
MGA導入により畑名を表記する事で、それぞれの畑の個性や土壌の違いがワインに影響を与えると言う理念が誕生しました。
そして181あるMGAの中でも気候変動の影響で注目されているのが、ノヴェッロ村のラヴェーラです。
バローロの西側の大きな谷の南側にあるノヴェッロ村。
この谷から続く標高350mの高い斜面に位置するのですが、谷の南側にある山々から吹き降ろす冷風によって昼夜の寒暖差が生じ、それがワインにフレッシュさをもたらします。土壌は石灰分が多く、味わいにミネラル感が生じます。
エルヴィオ・コーニョはこの単一畑ラヴェーラの区画を11.5ha所有しています。※みずほpaypayドームのグランド2個分ほど。
5/18(日)にバローロ・ノヴェッロ村の生産者「エルヴィオ・コーニョ」より、オーナーのヴァルテール・フィッソーレ氏がエノテカ博多店に来場し、スペシャルテイスティングイベントを開催いたします。
実は2年前に続き、今回2度目の来場です。前回のイベントでは完売商品も出るほどで、大盛況でした。
今回はエルヴィオ・コーニョのフラッグシップワインでもあります「バローロ・ラヴェーラ」を始め、良年のみリリースされるお嬢様エレナさんのお名前の畑名キュヴェ「バローロ ヴィーニャ・エレナ・リゼルヴァ・ラヴェーラ」など6銘柄を飲み比べいただけます。
是非この機会をお見逃しなく!!
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