店舗情報
ワインショップ・エノテカ大名古屋ビルヂング店
※マイショップにご登録いただくと、アプリ、メールでショップからのお知らせを受け取れます。
過去のブログ
松永 敦
皆様こんにちは大名古屋ビルヂング店の松永です。
今回から、ブラインドテイスティング(銘柄を隠して試飲)をしている様子を発信する【大名古屋ブラインド道場】を開始します。
第一回目の今回はイタリアでは珍しいブドウ品種、シラーを使用して造られた【アケーロ / ラ・ブラチェスカ】でございます。
このワインが造られている場所はイタリアのトスカーナの南東に位置するコルトーナという地区。実はシラーを主体としてDOCにも認定されております。イタリア全体ではシラーで造られるワインはほんのわずかで、こちらのコルトーナの他にはシチリア島などでも栽培されているそうです。さて、ブラインドテイスティングで品種と生産国を当てることができるのでしょうか。
各スタッフ共通するテイスティングコメントとしては、以下のようなものがありました。
【外観】
紫がかった濃いめのルビー。きらきらと光りを反射し輝きがあります。
【香り】
カシスのような黒果実のボリューム感のある香りにシナモンやバニラのような甘いスパイス。また珍しい個性として、余韻にムスクを彷彿とさせる野生的な甘い香りがあります。紅茶のような熟成の香りとミルキーな香りと交わり、まるでロイヤルミルクティーを彷彿とさせる香りがあります。
【味わい】
熟したプラムのような濃い味わい。タンニンも中程度にありますが、滑らかで豊かに広がります。アルコールは豊富で全体的にボリューム感のある飲み応えのあるワインです。
【総評】
味わいはキャッチーな果実感で多くの方に受け入れられやすい味わいです。しかし、香りにはしっかりと個性も主張してくるハマる人にはハマるワインとしての側面もみられます。
これらの情報からワインショップで日々ワインに囲まれながら働くワインのプロフェッショナル達が導き出した答えは!
【品種 メルロー】【生産国 カリフォルニア】
品種と生産国、両方とも当てられませんでしたね……。残念!
間違えてしまった要因としては、色調が紫がかっていた点とそこまで強くスパイス感が主張してこない。そしてタンニンが予想よりも滑らかで優しい口当たりであった為、メルローであるという先入観でテイスティングをしてしまっていたかもしれません。( 汗
しかしながら、生産国と品種を答え合わせしたあとに飲んでも、ローヌ・シラーの黒胡椒のピリッとした刺激的なスパイスの印象やオーストラリアのシラーズのような甘く熟した果実感も控えめです。だからこそ、他の地域では味わえない香味や旨味を感じられ、満場一致で唯一無二のシラーだと驚嘆いたしました。
今回は生産国が特に難しいブラインドテイスティングでした。シラー×イタリアと聞くと、ワインを普段飲む人でもイメージが湧きにくいですよね。しかし、今回ブラインドテイスティングをして先入観を失くして味わうと非常に親しみやすいワインだとスタッフ全員が感じ取ることができました。親しみやすいということはご家庭で集められる食材で作るお料理でも合わせられる懐が深いワインということ!そして、シラーはお肉との相性が抜群です。
これはもう、ハンバーグ以外考えられません!
ソースはデミグラス、ケチャップソース。イタリアの本格的なミートボールのポルペッテのようなトマトソースでもなんでもOK!
いつもの食卓を【アケーロ / ラ・ブラチェスカ】 がトスカーナのトラットリアに変えてくれること間違いないでしょう。
イタリアで造られるシラーのワインをまだ未体験の方!
今日の夕ご飯はハンバーグ作るぞ!という方がいらっしゃいましたら、是非ともこちらのワインをお試し下さいませ。
ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。
妊娠中及び授乳中の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
ほどよく、楽しく、良いお酒。のんだあとはリサイクル。