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ワインショップ・エノテカ大名古屋ビルヂング店
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鎌田 英邦
みなさま、こんにちは。大名古屋ビルヂング店の鎌田でございます。ワインについて考える連載、第2回はワインの「甘口」と「辛口」についてです。
さて、一見何の疑問もなく思えるこの概念。でも、よく考えるとお酒の甘さ、辛さってわかるようでわからないような…
一般的に辛口の食べ物と言われればカレーライスや韓国料理なんかが思い浮かぶと思います。ピリッと口の中に刺激が走って汗が吹き出す。そんな香辛料の味わいがイメージされます。
では、ワインにそのような辛さを感じたことはありますか?
たぶん、多くの方はないと言うはず。
しかし、ワインに限らずお酒を飲む時に"辛口の酒"という表現はよく使われます。
この時、その言葉はどんな意味で使われているのか?おそらくその意味するところは"甘くない"ワインを指しているのではないでしょうか。逆説的ではありますが、辛口とは甘口ではないこと。
そう定義している人が多いように思います。
この定義、実はイメージだけではございません。
実際、「辛口」として造られているワインにはブドウが本来持っている果実味としての甘み以外に糖分は一切含まれていません。逆に、甘口ワインとして嗜まれているワインは、自然的な要因にせよ、人為的な要因にせよ、何らかの形で糖分を添加したり糖度を高める操作をしたものと言うことができます。
もちろん、先に触れたように辛口のワインにもブドウ自体の甘さは乗ってきます。ゆえに暑い地域(チリ、オーストラリアなど)で造られた果実味たっぷりのワインから風味としての甘やかさを感じることはあるでしょう。しかしながら、それは甘口ワインと呼ばれることはありません。生産者が意図して残した糖分による甘みだけが定義としての「甘口」ワインと呼べるものなのです。
■レゼルヴ・ムートン・カデ・ソーテルヌ
https://www.enoteca.co.jp/item/detail/010074222?td_seg=tds990077tds773385
税込:6,600円
生産者:バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド
産地:フランス ボルドー ソーテルヌ&バルサック
品種:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン
ここで甘口の代表格、貴腐ワインをご紹介します。貴く腐るという名前の通り、カビの付着したブドウを用いて造られる極甘口のデザートワインです。カビは通常、ワインを病気にしてしまう避けるべき対象ですが、特殊な条件の下ではワインの凝縮感を高め、濃密な甘みを生み出します。
外から砂糖を添加した飲み物とは比べ物にならない上品で後を引かない甘みこそ貴腐ワインの真骨頂。うっとりするような至高の甘み。日々の疲れを癒す晩酌の友にぜひお迎えしてみませんか?
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