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プリムールとは、樽で熟成中のワインを一部先行販売するボルドー独自のシステム。 |
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素晴らしい収穫条件が整った2019年。 |
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2019年は、冬から春にかけてブドウの生育は順調に進み、7月は過去30年間で最も晴天の多い年の一つでした。8月も乾燥して非常に暑く、晴天が続く9月にかけてブドウはゆっくりと色づきました。9月前半は非常に暑かったものの、20日の雨のおかげでブドウは完璧なバランスで熟し、後半は晴れた穏やかな気候で収穫することができました。 赤ワインは強いアロマとフレッシュさ、力強いタンニンをもち、近づきやすさと長期熟成のポテンシャルを秘め、白は鮮烈なアロマとフレッシュさを併せ持ったフルボディに仕上がりました。2019年は、2010年代を代表するグレートヴィンテージと名高い2010年、2016年に匹敵する新たなグレートヴィンテージと言えるでしょう。 |
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シャトー・ムートン・ロスチャイルド 技術責任者 2019年は自然の寛大さを反映したヴィンテージです。非常にリッチで色が濃く、綿密に編み込まれたサテンのようななめらかなタンニンは、有望なヴィンテージであることを表現しています。フレッシュで非常に表現力豊かなアロマ。ワインは美しくリッチで、スタイリッシュかつジューシー。非常に調和のとれたものに仕上がりました。 |
シャトー・ラフィット・ロスチャイルド オーナー 夏にかけて2003年以来の干ばつが続き、夢にまで見た雨が7月26日に降ったとき、私たちは喜びのあまり、雨の降る中に飛び出してみんなで踊り回ったほどです。それ以降収穫まですべてが順調に進みました。2019年はカベルネ・ソーヴィニヨンが94%というクラシックなブレンドで、通常使用しない数区画のブドウが含まれます。特にアンセイヤンの区画は非常に良い仕上がりで、ワインに特別な“soul”を与えてくれたと思います。 |
シャトー・モンローズ CEO 2019の気温は概して平均よりも高く、暑く乾燥した夏に対処しなければなりませんでしが、過度の水分ストレスや病害に悩まされることはありませんでした。つまり、とても品質の高いブドウが収穫できたということです。現段階でも素晴らしさを見出すことができますが、年を重ねた後にも、その壮大さ、エレガンス、素質に驚かされるヴィンテージでしょう。とても「モンローズ的」とも表現できます。 |
シャトー・ジスクール&シャトー・デュ・テルトル 支配人 2019年は現オーナーのイェルヘルスマ・ファミリーがシャトーに来て25周年という、我々にとって記念すべきヴィンテージ。パワフルな一方でマルゴー特有の繊細さが感じられ、ストラクチャーもあり、ジスクールの本質が顕著に表れています。醸造においてはソフトな抽出を心がけ、この25年の中で最も緻密なヴィンテージのひとつになったと自負しています。 |
シャトー・ブラーヌ・カントナック 支配人 2019年は偉大なテロワールのためのヴィンテージで、ブラーヌ・カントナックにとっても格別の1年でした。1899年、1929年、1959年、1989年…と30年毎に訪れたグレート・ヴィンテージが再来したのです。出来上がったワインは力強く複雑な香りをもち、成熟度が高く、しっかりとした構成の調和のとれた仕上がりとなりました。熟成すべきヴィンテージと言えます。 |
ジャン・ピエール・ムエックス社 オーナー 地球温暖化の傾向によって、夏は非常に晴れて暑かったものの、サンテミリオンのいくつかの地域では、石灰質土壌のおかげで7月中旬から始まった水分ストレスを回避することができました。2019年は紛れもなく力強く、そして魅惑的なヴィンテージです。最高峰のワインには、ほんの少しだけ艶やかさもあり、それは私にとって谷崎潤一郎の小説のようでもあります。 |
熟成がゆっくりと安定して進行するビッグボトルは長期熟成に最適ということが知られています。エノテカでは、2017年プリムールより一部商品のビッグフォーマットでのご注文受付を始めましたが、大好評につき今年も承ります。記念ボトルのエイジング用にこの機会をぜひご利用ください。 ※ビッグ・フォーマットは白ワインを除く一部商品での販売で、2020年10月4日(日)まででご注文を締め切らせていただきます。まれにシャトーの方針の変更によりご用意できない場合がございます。ご注文締め切り後にシャトーへ確認の上、ご注文確定とさせていただきますので、あらかじめご了承ください。 ![]() |
ボルドープリムールとは?
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ブドウの収穫後、長期間の熟成を経て出荷されるボルドーワイン。ボルドープリムールとは、熟成の途中でワインを購入するボルドー独自のシステムです。多くの銘柄がプリムールで先行して売り出されるため、リリース時には品薄になる可能性もある人気の銘柄を確実に、最高のコンディションで手に入れる方法としても最適です。 |
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例えば、2018年度産のボルドーワインの場合、2018年の秋に収穫されたブドウは、各シャトーで圧搾・発酵・熟成を経た後、木樽に入れてさらに熟成が行われます。この樽熟成の途中で売り出されるのがボルドープリムール。その後さらに約1年ほどの熟成を経て瓶詰めされたワインがようやく市場に出るのは収穫の約3年後の2021年春~夏頃となります。 |
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