OPUS ONE WINERY
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時と場所、そして人が紡ぎ出す |
実はオーパス・ワンの歴代のヴィンテージを味わうと、そのスタイルに微妙な変化が見られます。初ヴィンテージ以降、ややボルドースタイルに近かったスタイルが、1985年から、よりカリフォルニアのニュアンスも加わるようになりました。また2005年以降は力強さが全面に出るのではなく、ピュアな印象やエレガントな後味が際立つようにスタイルを変えてきています。現在、醸造責任者を務める、マイケル・シラーチ氏は2001年からオーパス・ワンに関わっています。彼は、オーパス・ワンを任されるにあたり、初ヴィンテージから最新ヴィンテージまで全てのオーパス・ワンをテイスティングし、そのスタイルを徹底的に分析しました。そして、オーパス・ワンならではのスタイルを守り、さらに磨きをかけるため、ナイト・ハーヴェストや有機栽培、ビオ・ディナミにも取り組んできたのです。 2004年以前のオーパス・ワンをお飲みになったことがある方なら、いま最新ヴィンテージのワインを味わうと、意外な発見があるはずです。どのヴィンテージもオーパス・スタイルであり、30年以上に渡り、「最高の品質を追求する」という目的を追求し、様々な革新が行われてきた結果、独自のオーパス・スタイルを維持しながらも、より進化を遂げ、最高のオーパス・ワンが生まれています。 |
「最高の品質」を追い求め続け、 |
![]() オーパス・ワンの自社畑はナパヴァレーのオークヴィル地区にあります。4か所に分散する計68ヘクタールの畑には、伝統的なボルドー品種である、カベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、メルロ-、マルベックの5種のブドウが栽培されています。 実は、1979年の時点では、ワイナリーはなく、ロバート・モンダヴィのワイナリー設備を借りて、醸造されたといいます。その後、1991年に完成したワイナリーは、まずその個性的な外観に目を奪われます。 宇宙船のようと言われる建築の内部はワインメイキングの最新技術を完備した堂々たる施設。収穫されてきたブドウが重力だけで地下のタンクまで落ちていく、自然の力だけでブドウと果汁を扱う構造が基本となっています。新樽が並ぶ熟成用セラーも圧巻です。約1,000個の樽が並ぶ地下のメインセラー、グラン・シェでは、熟成1年目のワインがフレンチオークの新樽の中で熟成されています。 ![]() 広大な面積の畑のうち、毎年畑に使用するのは約70%程。残りの畑は畑を休ませたり植え替えなど、常に手が加えられています。オーパス・ワンのブドウ畑はカリフォルニアの一般的な畑に比べて5~6 倍の密度で植樹されています。栽培密度が高いことによって、ブドウの樹の根は地中で競い合うように強く根を張り、小粒で果汁に対して果皮の比率が高い、より風味とアロマが凝縮したブドウを収穫できるのです。
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![]() 平均20日前後のスキンコンタクトをゆっくりと行った後、フリーランとプレスワインに分け、それぞれ樽熟成に入ります。驚くべきことにこの工程に至るまで、全部で30を超える畑の区画ごとに別々に管理され、一次発酵中は一日一度、39キュヴェを全てテイスティングします。そうすることでそれぞれのワインの出来と、トラブルがないかをきめ細やかにチェックすることが出来るのです。100%フレンチオークの新樽で約18カ月の熟成を経て、最終的なブレンドで瓶詰め、さらに18カ月程度の熟成を経てリリースされます。 ![]() オーパス・ワンは、若い間は非常に豊かな表情を見せるワイン。 艶やかガーネット色。濃縮したブルー・ベリー、バラの花びら、白トリュフ、リコリス、ナツメグなどの香りがあり、柔らかい飲み口と舌ざわりが、しなやかなテクスチャーと果実味、酸を見事に表現しています。 またカシス、黒オリーブ、ラズベリー、ダークチョコレートのフレーバーにより余韻が長く魅力的な最高のフィニッシュを味わえます。 |