「見つけたら必ず買うこと。」というのがブルゴーニュラヴァーの間で合言葉となるほど入手困難を極める造り手、ミッシェル・ニーヨン。シャサーニュ・モンラッシェに本拠地を置き、ドメーヌ・ラモネと双璧を成す白ワイン最高峰の生産者の1人です。年間総生産量僅か4,000本程という、その生産量の少なさもさることながら、シャサーニュ・モンラッシェのお手本ともいうべき、芳醇なアロマが特徴の柔らかでリッチな味わいで、「シャサーニュ村の雄」と評され、羨望の的となっています。
また、ヴィンテージの善し悪しに関わらず、どのヴィンテージにおいても常に期待以上のクオリティを生み出す安定感のある造りは、レストラン業界での人気が高く、フランスの三ツ星レストランでは必ずオンリストされているドメーヌといっても過言ではありません。ロバート・パーカー氏は、『ミッシェル・ニーヨンは、どんなにすばらしいことか。並外れた醸造家である彼は、個人的にはシャサーニュ・モンラッシェで最も優れていて、また世界のシャルドネの生産者のベスト5のうちの1人でもある。』と大絶賛しています。
ドメーヌの歴史は、現当主ミッシェル・ニーヨン氏(写真:右)の祖父レオン・ニーヨン氏が始まり。祖父レオン氏、そして父マルセル氏の代までは、3haほどの畑しか所有しておらず、ブドウは全てネゴシアンに樽売りしていました。若干14歳のころから畑で働き始めていたミッシェル氏は、1957年に畑を両親から引き継ぎ、一部のワインを友人や少数の顧客に販売することから始め、1970年代初めに『ドメーヌ・ミッシェル・ニーヨン』として、ドメーヌでの瓶詰を開始しました。
現在、所有する畑は7.5ha。バタール・モンラッシェとシュヴァリエ・モンラッシェの2つのグラン・クリュに加え、シャン・ガンなど人気の畑を含む6つのプルミエ・クリュを手掛けています。ドメーヌではミッシェル・ニーヨン氏を筆頭に、娘婿ミッシェル・クトー氏(写真:中央)と孫のマチュー・ブレリン氏(写真:左)の親子3世代でワイン造りを行っています。
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