メオ・カミュゼの歴史は、1900年代初頭、ヴォーヌ・ロマネの生産者でありコート・ドール県議会議員でもあった、エチエンヌ・カミュゼ氏から始まりました。 このドメーヌの特徴は何と言ってもその特級畑の質と量。ヴージョ村とヴォーヌ・ロマネ村を中心にクロ・ド・ヴージョ、リシュブール、エシェゾー、コルトンという4つのグラン・クリュ、6つのプルミエ・クリュを所有するブルゴーニュ屈指の名門ファミリーです。
メオ・カミュゼの所有する区画はグラン・クリュの中でも抜群の立地。クロ・ド・ヴージョはシャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョの真下に位置する絶好の区画にあり、エシェゾーは畑の最上部に位置しています。リシュブールは最上部のリュー・ディ、ヴェロワーユになんと1haという広さの土地を所有。唯一コート・ド・ボーヌにあるグラン・クリュ、コルトンはラドワ・セリニー側にあるル・ロニェ・エ・コルトンの南に位置し、メオ・カミュゼのモノポールとなっています。
そして、もうひとつのモノポールがオート・コート・ド・ニュイのクロ・サン・フィリベール。開墾から手掛けた、メオ・カミュゼが唯一所有する白ワインの畑です。クロ・サン・フィリベールの畑はエシェゾーから330mほど斜面を登ったところに位置しており、オート・コート・ド・ニュイというアペラシオンにも関わらず、高い品質を体現しているところは流石はトップドメーヌ。赤ワインの造り手として有名なメオ・カミュゼですが、1万円以下で手に入るこのモノポールの白ワインは、実に見逃せない銘柄なのです。
|