伝統と革新を継承しつづけてきた200年。
1811年、シャンパーニュ地方エペルネ市に創設された「ペリエ ジュエ」。ピエール・ニコラ・ペリエ氏と、その妻アデル・ジュエ女史によって、丁寧につくられた芸術的なシャンパーニュは、たちまち評判になりました。2代目シャルル・ペリエの時代には、ブリュットやヴィンテージ・シャンパーニュを発売するなど、他社に先駆けたチャレンジを行い、その人気は不動のものになったのです。
1902年には、白いアネモネの花のボトルが誕生。3代目アンリ・ガリス氏が、アールヌーボーの巨匠エミール・ガレに、ボトルデザインを依頼したものです。その後、第一次世界大戦の混乱の中、長い眠りについていたそのボトルは、1964年、当時のセラーマスターであるアンドレ・パブレ氏によって発見。シャルドネを主体としたプレステージ・キュヴェ「ベル エポック」として復活を遂げました。
ヴィクトリア女王、ナポレオン三世といった王室や、グレース・ケリーをはじめとする世界中のセレブリティたちにも愛されてきたペリエ ジュエ。その200年以上の華々しい歴史をいまに受け継いできたのが、わずか8人のセラーマスター。2020年10月、27年の長きにわたり第7代セラーマスターを務め上げたエルヴェ・デシャンに代わり、第8代目として、セヴリーヌ・フレルソンが新たに就任。長い歴史の中で初となる女性のセラーマスターです。そうしてペリエ ジュエはまた、「革新をつくり続ける」という伝統を、未来につないでいくのです。
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