大注目の新女性醸造家。

ドメーヌ・ド・クルビサックは、2002年にアルザスの巨匠として有名なマルク・テンペ氏とドイツの著名映画プロデューサー、ラインハート・ブランディッヒ氏により設立しました。マルク氏は高い理想主義を貫くブドウ栽培家の一人。フランス原産地呼称国立研究所の職員時代にはアルザスのグラン・クリュ制定の責任者も経験し、国内外で多くの期待を集めている生産者です。それから14年間、きめ細かな彼の指導の下、ビオディナミ農法により造り上げられたブドウや森が広がる豊かな自然環境、ワイン造りに最適な山間部の気候、無農薬栽培を可能にした地理的要因など、いくつも優れた条件によってパワフルかつエレガントなワインを生み出してきました。2014年になると、ドメーヌとマルク氏との契約終了を見越し、醸造長のポストを募集。その際に名乗りを上げたのが、現在の女性醸造長マリー・ブリュニルド・クロ女史です。マルク氏との共作でミネルヴォワ・レ・トラヴェルス2014をリリースした後、2015年より正式にドメーヌを継承。完全なマリー女史のスタイルを貫いたワイン造りを開始しました。 ブドウが造られているミネルヴォワの丘陵地帯は、フランスの南部の地中海に面するラングドック・ルーション地方に位置しています。標高200ｍから300ｍの粘土石灰土壌の場所に、カーヴ近くの15haと少し離れたところの高樹齢畑3.5haを所有。畑ではブドウが環境に適応しやすいよう、フランスの台木を使用し、カリニャンやグルナッシュ・グリの畑は昔ながらの混植スタイルを採用。間隔を広げた、ゆとりのある植え方や伝統的な手法を取り入れ、自然なワイン造りに注力しています。