ドン・ディオゴ・ロゼ

キンタ・ダ・ハーザは、ヴィーニョ・ヴェルデに位置する17世紀から続く家族経営のワイナリー。
先祖代々受け継がれた熱い情熱と探究心のもと、
ヴィーニョ・ヴェルデの表現豊かなテロワールと、ワイナリーの献身的な努力により、
世界で名を広めるワインを生み出し続けています。

1990年代初め、現当主であるディオゴ氏は伝統的な方法で耕作を行っていたブドウ畑を、
より栽培に適した斜面や丘陵地に移転。
また革新的なシステムを導入する事で、日照量を高め、
その際畑の面積も増加させ、クオリティも生産量も大幅にアップさせます。
1999年～2000年には、大幅に改善した新規の貯蔵庫やセラーを導入。
その結果、スペインで開催されたガリッサ国際見本市にて最優秀ブドウ園賞を受賞する他、
ポルトガルのブドウ栽培委員会によるコンテストにて
2002年～2011年の間で5度も賞を受賞するなど高い評価を獲得しています。

キンタ・ダ・ハーザのワイナリーが位置しているのは、
ヴィーニョ・ヴェルデの中でも「最も美しいテロワールのひとつ」と言われるバスト地区。
山岳部の内陸にある大陸気候で、所有する畑は、
太陽光を存分に浴びる事の出来る穏やかな斜面に位置しています。
土壌は主に、フランスのブルゴーニュ地方、シャブリ地区に多い花崗岩や粘土質などで、
一般的に砂質の多いヴィーニョ・ヴェルデの中では非常に珍しい地質。
また西部に連なる山脈と川の流れる渓谷により、
雨が少なく、他の地とは異なり大西洋側からの風の影響は受けません。
さらに畑の平均標高はおよそ250m、気温の高低差が大きく、これらの環境により生まれるブドウは、
完璧ともいえる果実の熟度と豊かな酸を備えた味わいに育ちます。

キンタ・ダ・ハーザが所有する畑に植樹されているのは主に、
この地の土着品種アザルやアリント、アルヴァリーニョ、ヴィニャンなど。
ミネラル感のある爽やかな白ワインや軽やかな赤ワインが多く産出されています。

こちらはパデイロを100％使用して造られた美しい色合いのロゼワイン。
パデイロとはヴィーニョ・ヴェルデの中心に位置するアヴの固有品種で、
栽培面積の減少により市場に出回る数が減ってしまったものの、
現在はパデイロを使用したロゼワインが国際ロゼワインコンクールで賞を受賞するなど
手頃ながらも高いクオリティを備えているとして注目を集めています。

豊かな果実味とフレッシュ感を持つこのワインは、食前酒や魚介料理などと好相性。
8～10度の温度で飲むのがおすすめの1本です。