こちらの「ヴェルデオ」が造られているD.O.ルエダは、1980年にカスティーリャ・イ・レオンで一番初めに認められたアペラシオン。リアス・バイシャスと並び、スペイン白ワインの2大生産地の一つです。ルエダのブドウ畑の多くはドゥエロの標高の比較的高い場所に位置しており、冬は寒く、夏は暑いという内陸性気候。この気候と水はけの良い砂利質の土壌がヴィウラやソーヴィニヨン・ブランなどの白ワイン品種の栽培に適しており、特にヴェルデホは「ルエダの誇り」と言われるほど重要な品種であり、優れたワインを多く産出しています。厳寒や猛暑、干ばつにも耐え、土地への適応力が高いヴェルデホ種は、ルエダのように夏冬や昼夜の寒暖差の大きく、厳しい環境の土地でこそ、本来の豊かなアロマや果実味、豊かさを発揮。フレッシュで芳香に富み、しっかりとフルーティでありながら爽やかさを併せ持ったワインとなります。
こちらは、そのルエダ産の最も上質なヴェルデホ種を100%使用して造られている白ワイン。手摘みで収穫されたブドウを、スキンコンタクトはせず、14℃に保たれたステンレスタンクにて15日間の発酵。木樽での熟成は行わず、あくまで果実本来のフレッシュでピュアな味わいを生かすように工夫して造られています。その優れた出来によって、スペインワインの評価誌、グルメ雑誌などで高評価を獲得。トーレスのラインナップの中でも、非常にコストパフォーマンスに優れたワインの一つと言えます。
緑を帯びた淡い黄色。トロピカルフルーツの果実味に、柑橘系のフルーツと、フェンネルのなどのハーヴ、そしてパパイヤやパッションフルーツなどのニュアンスがあり、ヴェルデホ種の特徴である、爽やかとコクを併せ持った独特の風味がしっかりと表れています。口に含むと、柔らかく優しい果実味がすっと広がり、とてもみずみずしく心地良い口当たり。フレッシュな酸が全体を引き締め、キレイにまとめ上げています。ヴェルデホ特有の若い果実の風味が感じられ、ほのかに青草のようなほろ苦さが残る余韻。
キレが良く飽きのこない、誰にでも親しみやすい味わいに仕上がっています。
まさにお昼からでも楽しみたいような爽やかなワイン。しっかりと冷やして、イキイキとした果実の風味を楽しみたい1本です。
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