NAPANOOK
01
2016 750ml[Full]
14,000 Yen (15,400 Yen (Tax included))
140 Points!
あのペトリュス、トロタノワ、オザンナ、ラ・フルール・ペトリュスといったボルドー右岸最上のワインの数々を育てあげた、クリスチャン・ムエックス氏。世界屈指のワインメーカーである彼がそのポテンシャルに魅せられた、カリフォルニアの地で造るウルトラプレミアムワインが「ドミナス」です。カリフォルニアの中でも随一の銘醸地ナパヴァレーで生み出すワインは、リリース直後からワインアドヴォケイト誌で毎年90点を超える高得点を獲得。その後1994年ヴィンテージ初回のテイスティングにおいては、97~100点満点を獲得し、一挙にその人気を高めることになりました。 ここ10年程でその人気は世界中に広まり、残念ながら価格は高騰の一途。しかし価格だけが値上がりする訳ではなく、着実に品質を向上させ、最高評価を更新し続け、多くのワインラヴァーの心を掴んで離しません。 ナパヴァレーの豊穣な大地にボルドー仕込みの醸造技術を持ち込んで、テロワールの持つ複雑性、エレガンスを究極までに追求したドミナス。力強く濃厚なカリフォルニアワインのイメージを覆す、優雅でエレガントなそのスタイルを引き継ぎながら、より若いうちからカジュアルに楽しめるよう造られたのが、このナパヌックです。セカンドワインと言えども、ファーストのセレクションに満たなかったブドウを使用するのではなく、ドミナスと同じ畑から、ナパヌックのために厳選されたブドウを用い造られています。 そのクオリティを証明するように、ナパヌックは2006年から2010年まで毎年パーカーポイント90点以上の高得点をキープし、更にワインアドヴォケイト誌の批評家だったアントニオ・ガローニ氏からは、「ナパヴァレーの中で最も素晴らしいスーパーセカンドワインの1つ。」と賞賛される存在です。非常にコストパフォーマンスに優れている上、実はドミナスより生産量が少ないため、発売後、即完売となってしまうこともあるほどの超人気ワイン。そのナパヌックの最新2011年ヴィンテージがをお見逃しなく。
ドミナス、ナパヌックが生み出されるナパヴァレー最古と言われる歴史ある畑、ナパヌック・ヴィンヤードは、元々カリフォルニアワインの黎明期を築いたワイナリー「イングルヌック」の畑の一つでした。1880年、フィンランドの毛皮商人グスタフ・ニーバムが偉大なフランスワインに匹敵するワインをアメリカで造りたいと、この地にイングルヌックを設立し、ボルドーから持ち込んだ国際品種を植え、当時のカリフォルニアでは類をみない設備を整えたワイナリーを建設しました。その結果、1900年代にはその品質が世界的にも認められ、ナパヴァレーの名を世に知らしめました。 ムエックス氏とナパヌック・ヴィンヤードの出会いは1980年代。カリフォルニア大学デービス校在学中からナパヴァレーの可能性に魅せられたムエックス氏がこのナパヌック・ヴィンヤードを発見した際、「この場所だ。私はここでワインを造るべきだ」と悟ったと言います。イングルヌックは1960年代以降ワイン造りは引退しましたが、畑だけは親族に相続させており、ムエックス氏は彼らとともに、ジョイントベンチャーとしてドミナスを立ち上げたのです。 ボルドーの名門として素晴らしいワインの数々を手掛けながらも、ムエックス氏がこのナパヌック・ヴィンヤードにそこまで惚れ込んだ理由。それはこの地ならではの気候にあります。ナパヌック・ヴィンヤードのあるヨーントビルは、ナパヴァレーの中でも比較的冷涼な地域で、暑すぎる気候で育った筋肉質なワインとは一線を画する、エレガントで優雅なカベルネ・ソーヴィニヨンが育ちます。 実はこの土地はあのオーパス・ワンの畑と目と鼻の先。キャラクターは違えど、カルフォルニアのプレミアムワインを生み出す、最高の地域であることは揺るぎない事実なのです。
ドミナスが誕生した1980年代、カリフォルニアではブドウ栽培とワイン醸造は分業制が当たり前でした。オーパス・ワンでさえブドウは契約農家からの買い付けていたという中、ムエックス氏はボルドーで行っているようにブドウ造りから瓶詰めまでを一貫して行うドメーヌ方式を持ち込み、カリフォルニアのワイン界に大きな衝撃を与えました。 カリフォルニアといえば日照量と温暖な気候が魅力ですが、その気候ゆえ、ブドウの「糖度」が上がりすぎてしまうことが問題でした。 そのため、彼は日照量の調節や、ブドウの樹の位置によって収穫時期を分けるなど、ボルドーで培った栽培技術を持ち込み、徹底した畑の管理を行いました。その後も灌漑設備を設置しないドライ・ファーミングを採用するなど、可能な限り自然にブドウを栽培し、ナパヌック・ヴィンヤードのテロワールを活かすブドウ造りが行われています。もちろん収穫はすべて手摘み。しっかり張りのある完熟した果実のみが選別されます。 こうして、驚くほどの手間をかけ丁寧に造られるドミナスは、ナパヴァレーのテロワールとボルドーの技術が見事に融合した、上質なパワーとエレガンスを感じるスタイル。しっかりとした骨格はありつつも、他のカリフォルニアワインとは一線を画す、複雑かつ繊細な味わいに驚くと共に、丹念に造られたブドウの旨味に浸ることができます。 そのドミナスのスタイルを継承しながら、より早くから楽しめるように手掛られたナパヌック。通常セカンドワインとなると、ファーストラベルのセレクションから外れたブドウを使用するためセパージュが変わる場合も多く見られますが、ナパヌックは、例年カベルネ・ソーヴィニヨンの使用率が90%前後と、ほぼドミナスと同様のセパージュ。またナパワインの多くが、新樽使用率100%という中、ドミナスは異例の新樽率40%と控えめ、ナパヌックはそれを更に抑えた新樽率20%で仕上げられています。
開花時期の多雨と低い気温に悩まされた2011年のカリフォルニア。低温の影響で開花が遅れましたが、7月下旬からの好天に加えて8月に入り強い日差しが降り注ぎ、ジリジリとした太陽の熱が連日ブドウの成長を促進。夏の安定した気候の間に深い色合と豊かな香り成分となるフェノール類を備えたブドウが結実しました。収穫は、例年より1週間遅い10月15日に開始されましたが、10月の初旬に降った豪雨の影響で各ワイナリーが収穫の時点での迅速かつ厳格な選果を強いられました。ドミナス・エステートでも雨の影響を受けましたが、ボルドーでの経験もある熟練のスタッフにより正確な選果を実施し、粒よりのブドウのみ使用することに成功しています。2011年のセパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン83%、プティ・ヴェルド9%、カベルネ・フラン8%。カベルネ・ソーヴィニヨンの収量が少なかったため、その比率が低くなっていますが、その分良い仕上がりとなったプティ・ヴェルドとカベルネ・フランの割合を増やし、柔らかく継ぎ目のないタンニンと明るい雰囲気が印象的な非常に優れたバランスにまとめあげています。 カリフォルニア全体で造り手の手腕が問われる年となりましたが、ワインアドヴォケイト誌の批評家だったアントニオ・ガローニ氏が起こしたサイト「ヴィノス」と、ワインスペクテーター誌の元副編集長で世界的なワイン評論家ジェームス・サックリング氏からそれぞれ91点を獲得。その安定した品質と、実力の高さを証明しています。 入荷と同時に完売してしまうこともあるほど人気のプレミアムナパワイン、ナパヌック。実は2012年ヴィンテージよりエチケットが一新されるため、長年ナパヌックの存在感を印象付けていたこのエチケットでの登場は最後のヴィンテージとなります。ぜひ、お早目にお求めください。
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