LANGHE ANAS-CETTA
01
2019 750ml[Full]
3,300 Yen (3,630 Yen (Tax included))
33 Points!
バローロ、バルバレスコといった、ピエモンテ州きっての銘醸地を擁するこのランゲの地にワイナリーを構えるエルヴィオ・コーニョ。この地に根付いたブドウ品種を使用し、美しく果実味が表現されたワインを生み出す造り手として知られています。1990年創設と比較的新しいワイナリーでありながら彼らのワインは高く評価され、イタリアのワイン評価誌、ガンベロ・ロッソの『ヴィニ・ディタリア』でも最高評価トレ・ビッキエリをいくつも獲得。また、ワインアドヴォケイトでは軒並み90点以上を獲得しています。更に、2009年以降、アメリカのワイン評価誌『ワイン&スピリッツ』が選ぶワイナリー・オブ・ザ・イヤーを3度も受賞するという快挙を成し遂げており、評論家ロバート・パーカー氏からも 「まだあまり知られてはいないが、ピエモンテで最も素晴らしいワイナリーの一つである」 と賞賛されています。 現在ワイン造りを手掛けているのは、エルヴィオ・コーニョ氏の娘、ナディア女史と娘婿のヴァルテール・フィッソーレ氏。ヴァルテール氏が特にこだわっているのが、伝統とテロワールを尊重することと、バランス、リッチネス、エレガンスを表現すること。ブドウ栽培を最重要視し、栽培の促進や抑制は行わず、農薬や化学肥料はほとんど使用せずに、伝統的な、あくまで自然に任せたブドウ栽培を行っています。また、醸造過程において、発酵にも土着の酵母を使用。バリックの使用を抑え、主に伝統的な大樽を用いてゆっくりと時間をかけて熟成させることで、樽の風味が強すぎない、果実本来の繊細でピュアな味わいを造り出しています。 柔らかく一口含めば顔がほころぶ程の美味しさは、エノテカスタッフからの賞賛の声も非常に多く、その心を魅了しています。 「お客様が本物のジャーナリストであり、そのお客様に評価されることが最大の喜び」と語るヴァルテール氏。評価に甘んじることなく、ワイン造りに真摯に向き合うエルヴィオ・コーニョのワインは、一度飲んでいただければ高い評価も納得できる仕上がりです。ぜひお試しください。
コーニョのワインの一番の特徴は、現在でも国際品種を一切使わず、ネッビオーロを中心としたピエモンテ州ランゲに古くからある土着品種のみを使用していること。こちらの「ランゲ・アナス・チェッタ」は、コーニョの本拠地であるノヴェッロ村を発祥とし、現在でもランゲ地区のみで栽培されている珍しい土着品種、ナシェッタ種を使用した、コーニョが手掛ける唯一の白ワインです。 ナシェッタ種は、ヴェルメンティーノを原種とする白ブドウ。暑い気候で育つナシェッタ種は、果実の甘さと旨みを凝縮した味わい深さが特徴です。19世紀まではランゲの各地で栽培されておりポピュラーであったものの、国際品種の導入により一度絶滅。コーニョなどの少数のワイナリーにより畑の所有はされていましたが、製品化は長らく行われていませんでした。その後、コーニョのオーナー兼ワインメーカーのヴァルテール氏が1986年ヴィンテージのナシェッタ種を使用したワインを試飲し、そのランゲのテロワールを表現するにふさわしい美味しさに感銘を受けたことから本格的な生産のスタートを決意。1994年に自社畑のブドウで800本のワインを生産したのを皮切りに再生されました。当時ランゲの土着品種として認められていなかったナシェッタ種は、2000年、ランゲの固有品種として公式に認められ、ヴァルテール氏はその功績により、「ナシェッタ種の父」とも称されるようになりました。その後ヴァルテール氏の後を追うかたちで、25もの生産者が続々とナシェッタ種の栽培を開始。そうして2010年にはD.O.C.ナシェッタとして認められるまでに成長したのです。 ナシェッタ種を使用したこちらのワイン、「ランゲ・アナス・チェッタ」の商品名にあるアナス・チェッタとは、ピエモンテの方言で、ナシェッタを表す言葉。ナシェッタが長らくイタリアの公式ブドウ品種として認められていなかったため、ワイン名として方言のアナス・チェッタを使っていたことに由来しています。このように、ランゲ・アナス・チェッタは、ヴァルテール氏のランゲという土地への深い愛情と、後世にナシェッタ種の美味しさを伝えたい、という熱い思いにより生まれた、エルヴィオ・コーニョならではのワインなのです。 ナシェッタ種の味わいを最大限に引き出すための一番の工夫は、シュール・リー(澱を取り除かず、漬け込んだままの状態でおくこと)で熟成すること。まず収穫したブドウは70%をステンレスタンク、30%をバリックで発酵。生き生きとした酸を活かすため、マロラクティック発酵は行いません。熟成はまず、ステンレスタンクで澱とともに6ヶ月間。これにより、爽やかなアロマとフレッシュでフルーティーな味わいを引き出しています。その後アリエ産の大樽で更に6ヶ月間熟成し、瓶詰。3ヶ月間瓶内熟成されリリースされます。 外観は金色に輝く麦わら色。ローズマリーやセージなどのハーブのニュアンスに引き続き、柑橘系やトロピカルフルーツの複雑なアロマがいつまでも続き、繊細かつ上品な印象。爽やかでありかつ穏やかなミネラルは、その繊細なアロマを心地よく支えます。5-10年の熟成ポテンシャルを備えており、現時点では柑橘系のフレッシュさが中心的要素ですが、年月とともにリースリングのような滑らかな舌触りやナッツのような香りが表れ、素晴らしい変化を遂げていきます。適温は10-12℃。フルーティーさやリッチさを味わうためにも、冷やし過ぎずに飲むのがベストです。新鮮な魚介類、寿司、白身の肉や野菜料理、クリームチーズなどと好相性です。
※ 画像はイメージの為、実際の商品と若干異なる場合がございます。
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