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イタリア随一の生産者がタッグを組んで生まれた新生ワイナリー、
アグリコーラ・プニカ。 |
アグリコーラ・プニカは、2016年2月に惜しまれつつも急逝した、イタリアワインの至宝「サッシカイア」の醸造家として知られるジャコモ・タキス氏(写真)が中心となり、2002年にサルデーニャ島に設立された新生ワイナリーです。
言わずと知れた元祖スーパータスカン、サッシカイアは、1970年代に世界的ブームを巻き起こし、イタリアワインの可能性を世界中に知らしめた伝説的ワイン。そのサッシカイアを50年以上にわたり手掛けたジャコモ・タキス氏がサルデーニャ島を訪れた際、その恵まれた気候と土壌の可能性に大きな感銘を受け、島でのワイン造りを熱望。その思いを実現させるため、共にサッシカイアで醸造を担当していたオーナーファミリーのセバスティアーノ・ローザ氏、そしてサルデーニャの名門ワイナリー「サンターディ」の社長アントネッロ・ピローニ氏と手を組み、2つの名門ワイナリーのジョイント・ベンチャーとして、アグリコーラ・プニカを設立しました。現在、セバスティアーノ・ローザ氏が最高責任者としてワイナリーを牽引しており、2002年に待望のファーストラベル、バッルーアを、続いて2005年にはセカンドラベルのモンテッスをリリース。その品質の高さを証明するように、イタリアワインのトップワイン100を選ぶオペラワインにも選出されるなど、イタリアをはじめ世界中から賞賛を受けています。 |
果実のフレッシュさを保つ丁寧なワイン造りにより引き出される、
ヴェルメンティーノの新たな魅力。 |
サルデーニャは、イタリア半島から西に400kmほど離れた地中海に浮かぶ島。もともと火山が隆起して形成された島で、海底のミネラルを豊富に含んだ石灰質土壌は、水はけが良くブドウ栽培に最適な土壌と言われています。一年を通して温暖で、特に夏はアフリカから南欧に吹くシロッコ風の影響で、非常に完熟度が高く、凝縮感をもったブドウが育ちます。
サルデーニャを代表する赤ワイン品種であるカリニャーノのポテンシャルを見出し、世界で認められるワインに仕上げることに成功したアグリコーラ・プニカは、次に白ワインの開発に着手。彼らが注目した品種は、イタリア国内でもサルデーニャが最大生産量を誇る白ブドウ、ヴェルメンティーノでした。
これまでサルデーニャのヴェルメンティーノと言えば、ときに酸味や苦味が目立ち過ぎる傾向にありましたが、それは発酵時の高温による過熱が要因でした。そこで、アグリコーラ・プニカでは、収穫と醸造において過熱を防ぐ改革を行います。収穫は夜間の低い気温の中行うナイト・ハーヴェストを採用。収穫したブドウもドライアイスで冷やした箱で運ぶなど、ブドウの鮮度を保つための努力を惜しみません。醸造においては、長期に渡る低温浸漬法を実施し、16℃の低温で40日間ゆっくりと時間をかけて澱と共に発酵させることで、よりフルーティなアロマを抽出すると共に、雑味の無い清涼感のある味わいを実現。ヴェルメンティーノの新たなスタイルを生み出したのです。
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サッシカイアファミリーが手掛ける唯一の白ワイン。
華やかに薫るアロマと、酸とミネラルによる爽やかな味わい。
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こちらのサマスは、新たな手法でその華やかな魅力を存分に引き出すことに成功したヴェルメンティーノを主体にし、シャルドネを20%ブレンドすることで色味とコクを与え、絶妙なバランスの味わいに仕上げています。
グラスに注ぐと緑がかった明るい黄金色。地中海地方独島のセージの香りに包まれたトロピカルフルーツや柑橘系果実の華やかなブーケに魅了されます。口に含むと豊富なミネラルがもたらす滑らかな質感。爽やかな酸味と瑞々しい果実味が広がり、ほのかに塩気が感じられる心地よい余韻が続きます。こちらのワインはお料理との相性も抜群。良く冷やして食前酒や魚介の前菜とともに。やや温度が上がった頃には、バジルソースなどを使った白身魚や鶏肉のソテーや魚介のパスタにもおすすめです。
サッシカイアファミリーが唯一手掛ける白ワイン。ヴェルメンティーノの新たなる魅力が引き出された白ワインを、是非日々の食卓で気軽にお愉しみください。
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