CONT’UGO
01
2017 750ml[Full]
5,800 Yen (6,380 Yen (Tax included))
58 Points!
数々の偉大なワインを生み出すトスカーナ州。 中でもサッシカイアやガヤが活躍するスーパータスカンのメッカとなったボルゲリ地区は、いまイタリアの中でも非常に注目度の高いエリア。グアド・アル・タッソはイタリアのトップワインメーカー、アンティノリ家が1990年にそのボルゲリに設立したワイナリーであり、周囲の名生産者と肩を並べる、高品質のスーパータスカンとして成功をおさめています。 今でこそイタリア全土にワイナリーを所有するアンティノリ家ですが、一家の本拠地はあくまでも、キャンティ。しかしグアド・アル・タッソが設立される以前から、実はボルゲリの地とも深い所縁がありました。1970年代、サッシカイアを所有するインチーザ・デッラ・ロケッタ家とアンティノリ家は、当主の夫人どうしが姉妹という血縁関係にありました。そのため、互いにワイン造りや経営面で協力し合い、サッシカイアは元祖スーパータスカンとして世界的ブームを生み出し、それに続くようにアンティノリ家もオルネライアを設立、揃ってボルゲリの地を盛り上げました。 そして20年あまり後の1990年、オルネライアを設立したロドヴィゴ・アンティノリ氏の弟で、アンティノリ家の現当主であるピエロ・アンティノリ氏は母から受け継いだ300haもの広大な畑をもとに、グアド・アル・タッソを設立しました。フラッグシップであるグアド・アル・タッソは設立当初、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロのみのブレンドでしたが、試行錯誤を重ね、カベルネ・ソーヴィニヨン 60%、メルロ 25%、カベルネ・フラン 12%、プティ・ヴェルド 3%(ヴィンテージによって変化)というアッサンブラージュに到達しました。その味わいはクラシックなボルドーを思わせる端正な佇まいの中に、地中海を思わせるどこか開放的な雰囲気が感じられ、同じトスカーナでもキャンティ地区の「ティニャネロ」や「ソライア」とは全く異なる素晴らしい個性を持ったワインに仕上がっています。 スタイルが確立されたことで世界的な評価も向上。特に2001年以降はぐっと評価を上げ、パーカーポイント90点を下回ったことがなく、2010年には97点という過去最高得点をたたき出しました。また2008年ヴィンテージは、ワイン・エンスージアスト誌の2012年セラーセレクション[長期熟成に適したワイン]の世界第1位に輝いています。しかもうれしいことに、価格は1万円台前半。新世代のスーパータスカンとして注目の逸品です。
ボルゲリ地区は、シエナから、真っ直ぐ西へ、トスカーナを横断するように進んだ海沿いのエリア。 南北に細長くひろがった『マレンマ』と呼ばれる地域にあり、同じトスカーナにある銘醸地、キャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとは異なる地中海性の温暖な気候が特長です。年間を通して温暖で常に海からの風を受け、さんさんと降り注ぐ陽光のおかげで日中は暖かく、夜は海風の影響で冷え込みます。この温度差がブドウの凝縮感を高めながら、肉厚でジューシーな果実を育てます。雨が少ないため、収穫前の雨によって果実が不作となる心配もあまりなく、イタリアの他地域と比べて2週間ほど早く収穫ができます。 さらに土壌にも特長があり、もともとは湿地帯だったマレンマの土地は砂質、石灰質、粘土質が入り組み、海に近いことによりミネラル分も豊富。ゆるやかながら起伏があり、日当たり、水はけなどを考え合わせると、とてつもなく入り組んだミクロ・クリマとなります。このミクロ・クリマが、多様な国際品種の適正も受け止め、自由なワイン造りを実現させています。
コントゥーゴは、グアド・アル・タッソ初のメルロ100%のワイン。フラッグシップであるグアド・アル・タッソも、セカンド的存在のイル・ブルチャートも使用するブドウの約半分がカベルネ・ソーヴィニヨン。そこにメルロやカベルネ・フランを加えた典型的なボルドーブレンドです。このブレンドはサッシカイアでも同様でボルゲリの王道ともいうべきスタイルでしたが、1990年代後半からボルゲリに進出したガヤのカマルカンダが、メルロ主体のワインを手掛けるなどメルロへの注目も高まっていました。遡れば、メルロ100%の伝説的ワイン「マッセート」などボルゲリには偉大なメルロが生まれる素養も十分にあったのです。 40haという広大な畑で育つメルロは、日当たりや土壌の差により区画ごとに特徴が異なるため、仕込みから熟成まで別々に行います。手摘みで収穫されたブドウは、厳密に選果がされ、温度制御ステンレスタンクにて25日間かけて発酵。その際も分けられたキュヴェごとに発酵状況が異なるためそれぞれに合わせた最適な処理を行います。30%新樽のフレンチオークで、マロラクティック発酵と8ヶ月間の熟成。ブレンドが決定され、再び4ヶ月間の樽熟成へ。瓶詰め後さらに6ヶ月間の瓶内熟成を経て完成されます。 グラスに注いだ瞬間溢れ出す、野生のブラックチェリーやプラム、ラズベリーなど赤・黒系果実の華やかなアロマ。後からメンソール、森の下草、様々なスパイスや樽香、ドライフルーツなどの複雑で非常にアロマティックな印象。肉厚なボディが生き生きとした酸とミネラル、凝縮した果実味を包み込み、舌触りは丸みを帯びクリーミーなほど。豊かな果実味とバニラやトーストのような甘やかな樽香が余韻まで続いていきます。 -->
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