スーパータスカン「ティニャネロ」&「ソライア」を生み出した
偉大なイタリアのワインメーカー、アンティノリ。
ボルゲリの個性を表現した、アンティノリ的ボルドーブレンド。
アンティノリは、はるか14世紀よりワイン史に足跡を残す
トスカーナ州フィレンツェの偉大な名門メーカーです。
その歴史は1385年、ジョバンニ=ディ・ピエロ・アンティノリが
フィレンツェのワインギルドに加盟したことに始まります。
この組合の統合理念は家族経営によるワイン造りと、
その価値や伝統を長きに渡って守ること。
アンティノリもまた、創業より家族経営を貫き、
26代目現当主ピエロ・アンティノリ侯爵と3人の愛娘によって
ファミリーの想いが受け継がれています。
名門と呼ばれるアンティノリの名声を築いた彼らのフラッグシップワイン、
「ティニャネロ」と「ソライア」はイタリアワインの歴史を変えた、
スーパータスカンの先駆けとして知られています。
こちらのワイナリー、グアド・アル・タッソは、
フィレンツェから南西へ100キロ近く離れた
トスカーナの沿岸、ボルゲリに位置します。
マルキ・ピエロ・アンティノリの母から受け継いだ300haもの広大なブドウ畑からは、
高品質なワインのみを生産。
ブドウ以外にも、小麦、とうもろこし、ひまわり、トマト、オリーヴなども栽培されています。
グアド・アル・タッソとは、"アナグマが小川を渡る浅瀬"という意味で
実際にそうした光景が見かけられたことから名付けられました。
ブドウの収穫は全て手摘みで行われ、細かく選果。
畑の区画ごとにステンレスタンクでアルコール発酵された後に
オークの小樽でマロラクティック発酵されます。
樽の中で18ヶ月の熟成を経た後
、
最良のロットの物だけが、グアド・アル・タッソとしてブレンド、瓶詰めされ、
そこからさらに瓶内で10カ月の熟成し、リリースされます。
ソライア、ティニャネロに次ぐアンティノリのフラッグシップワインとして、
非常に丁寧に造られています。
1990年のファーストヴィンテージ以来、ワイン各誌で高得点を獲得、
2012年には、セラーセレクション[長期熟成に適したワイン]の 世界第1位に選出されるという
輝かしい快挙を達成しました。
モカやシナモン、ハーブやユーカリなどのニュアンスと、
熟したブラックチェリーの果実の香りが幾層にも重なり合います。
ベルベットな舌触りで、ソフトなタンニンがありとてもフィネスを感じさせる仕上がり。
果実味と酸、タンニンの完璧なバランスがとれたまま
長い余韻にまで繋がっていきます。
最初の印象から余韻まで一貫して満足のできる素晴らしい仕上がりです。
同じトスカーナのワインでもキャンティ地区のティニャネロやソライアとは
全く異なる素晴らしい個性を持っています。
クラシックなボルドーを思わせるアンティノリトップクラスの逸品を、
是非ご堪能下さい。
飲み頃:〜2040年
評価:ワインアドヴォケイト誌(パーカーポイント)にて95点を獲得
ワインスペクテーター誌にて95点を獲得