イタリアワインの名門アンティノリ。その歴史は1385年、ジョンバンニ・ディ・ピエロ・アンティノリ氏が、フィレンツェのワインギルドに加盟したことから始まります。アンティノリは1970年代にはスーパータスカン「ティニャネロ」と「ソライア」を生み出し、その実力を世界に知らしめました。

彼らは、現在トスカーナ、ウンブリア、ピエモンテなどイタリア各地に10以上のワイナリーを所有。「土地とのつながりに感謝する」という考えの下、その土地のテロワールと歴史を反映した多彩なワインを造り出しています。イタリアワインの伝統と歴史を牽引してきた、イタリアの老舗ワインメーカーです。

名門アンティノリが手掛けるシリーズの中でも「その名を知らぬものはいない」というほどイタリア国内で愛されるワインブランド、サンタ・クリスティーナは、1946年アンティノリ家のワイン造りの妥協なき努力の結晶としてトスカーナに生まれました。

「ティニャネロ」と「ソライア」という偉大なワインから技術を受け継ぐそのクオリティは、誕生から現在に至り常に磨き続けられ、イタリアワインの名門アンティノリの品質を日々楽しむことが出来るシリーズとして広く愛されています。フレッシュな果実の魅力を生かした、チャーミングな味わいで、イタリアのみならず、世界中のワインラヴァーから、1946年以来、70年以上愛され続けるロングセラーワインなのです。

こちらのサンタ・クリスティーナ・キャンティ・スペリオーレは、トスカーナの中心に位置するキャンティ地区で育ったサンジョヴェーゼとメルロをブレンドした赤ワイン。例年早熟のメルロは9月中旬に、サンジョヴェーゼは10月に収穫しています。その後は品種ごとに分け、25℃以下に保ったタンクでメルロは7～8日間、30℃に保ったタンクでサンジョヴェーゼは10～12日間マセラシオン（醸し）を行いステンレスタンクにて熟成。こうして造られるワインは、柔らかな果実の風味を備えた、上品で重厚感のある仕上がりです。

色調は紫がかったルビーレッド。グラスからはプラムやチェリー、ブルーベリー、ラズベリーなど、様々な果実の香りが上品に広がり、徐々にバラやスミレのフローラルなアロマと樽由来のバニラ香もかすかに香ります。口当たりは柔らかく、ビロードのような滑らかなタンニンが感じられ、実にエレガントで層が厚い仕上がり。フィニッシュには赤系果実の風味が再び姿を現すのが特徴です。同じブランドのサンタ・クリスティーナ・ロッソと比べると、より重厚感があるスタイルに仕上がっており、トスカーナらしさを最大限に表現しています。