2016年のブルゴーニュは、難しい天候が続き収穫量が非常に減少し、栽培家の力量が試された年となりました。8月から収穫までは天候も回復し、暑い夏となったことで果実はしっかりと成熟。収量は低かったものの、結果として出来の良いブドウが収穫され、造られたワインは総じて酸の質が高くボディがしっかりとしており、ミネラルが感じられるクラシックな出来栄えとなりました。豊かな果実味が全面に出た2015年に対し、2016年は上質な酸を伴うフィネスを感じる、まさに真のブルゴーニュ愛好家に飲んでいただきたいヴィンテージです。
リンゴや洋梨、白桃などの果実のアロマとともに、白い花や火打石、バターやナッツの香りが立ち上ります。口に含むと、豊潤な果実味とクラシカルな酸が一体となった美しい味わいが広がり、アーモンドやナッツの香ばしい風味と洗練されたミネラルを纏った余韻が長く続きます。厚みのあるふくよかなスタイルであり、エレガントな一面も垣間見える上品な1本です。
シャルドネ(100%)