「10年後のヴォルネイを背負って立つ」と言われる若き実力派。
表情豊かな果実味が心地よい、
雑味のない澄んだ味わい。
ヴォルネイ村に本拠地を置くニコラ・ロシニョールは、
他の有力な造り手や多くの評価誌において、
「10年後のヴォルネイを背負って立つのはきっと彼だろう」
と期待されている実力派です。
5代に渡り続く名門シャトーで、父親からドメーヌを受け継いだ
2000年からニコラ・ロシニョールの名前でワインをリリースしています。
ニコラは、ジョセフ・ボワイヨ、 ルイ・ラトゥールなどブルゴーニュの著名なドメーヌの他、
ローヌのヴュー・テレグラフ、
ボルドーのシャトー・ラフィット・ロスチャイルドなどでも修行を積みました。
そしてその後も、南アフリカ、ステレンボッシュのドメーヌ・ボッシェンダルと
シャトー・ラフィットが所有するシャトー・ラ・カルボンヌで醸造や瓶詰めの技術を学ぶなど、
若い造り手ながら、そのキャリアは超一流。
その証拠に、2009年『Decanter誌』では、アルマン・ルソー、コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエなど、
世界に名高いブルゴーニュの一流ドメーヌらと並び、最高評価の5つ星を獲得!
名実ともにトップ生産者の仲間入りを果ています。
さらにブルゴーニュワインの雑誌『Bourgogne Aujourd'hui』でも、ブルゴーニュの未来の10傑に選出。
「ダンジェルヴィユを越えるワインを造るだろう」とまで言われています。
果実味の純粋さを極力生かすため、除草剤等を使用しない
減農薬農法(リュットレゾネ)を実行し、無ろ過で瓶詰めしています。
ブドウは100%手摘みで収穫され、6人ものスタッフで選果されます。
そして除梗と全房の2種類に選別され、
2週間もの間、10〜15℃の低温で浸漬された後、
天然酵母によって自然な発酵を行います。
そのように丁寧に醸造されたワインは、
上品で優雅、そしてテロワールを素直に生かした造りが特徴。
モダンでチャーミングで「素直な」ワインとなっています。
情熱を持ったワイン造りと、確かな技術で年々評価を上げているニコラ・ロシニョール。
ブルゴーニュワインにおけるスーパースターになる日も近いかもしれません。
2012年は、雹や開花時期の雨の影響で、生産者の腕が試される年となりました。
春先は気温が低く、更に開花時期の6月に雨や雹が続いたため
ブドウの生育が懸念されました。
しかし成熟期である7月から9月までの暑い天候によってブドウは大変良く熟し、
小粒ながら果汁の凝縮度の高いブドウが結実しました。
例年に比べ、収量が極めて少なかったものの、
ワインはしっかりとした果実味と酸と糖分のバランスに優れた優良なワインができました。
ポマールは、ピュア雑味のない澄んだ味わい。
スグリ、ブラックチェリーの表情豊かな果実味に、
少し土っぽいニュアンスがあります。
上品な酸が心地よく味わいを支え、
果実の凝縮感がしっかりと余韻に感じられます。