シャンボール・ミュジニー最高の生産者が造る、
レ・フュエとレ・ボードのブドウも使用した価値ある村名ワイン。
溢れんばかりのエレガントなアロマは、まさにシャンボールの真骨頂。
ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエは
至高のブルゴーニュワインを追い求める者にとって、
唯一無二であり、絶対の存在です。
シャンボール・ミュジニー最高の生産者であり、
ジョルジュ・ルーミエらと同様、その名を知らぬ者はいないでしょう。
1450年以来、代々のヴォギュエ一族によって受け継がれているドメーヌは、
誰もが憧れるグラン・クリュ、「ミュジニー」最大の所有者であり、
その他にもボンヌ・マール、レ・ザムルーズといった
シャンボール・ミュジニーを代表する畑を所有しています。
1986年より醸造責任者を務めているフランソワ・ミレ氏の手によって、
生産量を抑え、その年の条件に合わせて造り方を変える方法を始めた結果、
目を見張る高品質のワインを続々と誕生させ、ブルゴーニュきっての
揺るぎない品質を保つ、誰もが恋焦がれるワインを生みだしています。
著名なワイン評論家のロバート・パーカー氏も、彼のことを五つ星生産者として高く評価しています。
また、パーカー氏は、その著書である『ワインバイヤーズ・ガイド』にて、
「ここはシャンボール・ミュジニーで最も重要かつ有名なブドウ園である。
間違いなくブルゴーニュのブドウ園のベスト5に入っている」
と表現しており、ルロワやデュガ=ピイなどと共に賞賛しています。
造られるワインは華やかな香りと凝縮感がありながら、
繊細で決して明るい性格ではなく、ワインのほうから近づいてくるタイプではありません。
それは静かで、ドメーヌの荘厳な雰囲気と共通する独特の空気。
飲み手がワインに歩み寄って行き、
ある一線を越えないとヴォギュエの本当の姿は見えてこないのです。
そんな荘厳さと気高さ、繊細さにブルゴーニュラヴァーは
心惹かれてしまうのかもしれません。
こちらのシャンボール・ミュジニーは村名ですが、
十分にヴォギエの凄さを感じられるワイン。
ヴォギュエが所有する村名シャンボールの畑は、
丘の最上部に位置する「ポルロット」という区画にあります。
シャンボール・ミュジニーのテロワールにこだわるヴォギュエらしい場所で、
ミネラル溢れるブドウを収穫することができる畑です。
ヴォギュエの所有する1級畑はレ・ザムルーズ(ミュジニーに隣接)、
そしてレ・フュエ、レ・ボード(いずれもボンヌ・マールに隣接)の3つ。
レ・ザムルーズは単独の畑名キュヴェとして仕立てられますが、
レ・フュエとレ・ボードはあまりに小さい為(あわせて0.34ha)、
ACシャンボール・ミュジニーにブレンドしてリリースされています。
要するにこちらのワインは、村名と言えども、中身は
一級畑レ・フュエとレ・ボードも含まれた価値ある村名ワインなのです。
2013年は春先まで気温が続いた影響で開花不良に始まり、
収穫直前の雷雨などの影響で収穫量が激減した年でした。
しかし、7~8月の好天により、生き残ったブドウは理想的な成熟を見せ、
テロワールの個性が良く表現されたワインが造られました。
ヴォギュエにおいては、黒ブドウは例年の20~30%、
白ブドウについてはそれ以上の大幅な収量を失い大変貴重なヴィンテージ。
出来たワインは、全てにおいて均整がとれており、
静かながらエネルギーに満ちた仕上がりとなっています。
外観は透き通ったルビー色。
完熟したレッドチェリーにムスク、スパイスの香り。
収斂性のあるタンニンと引き締まった酸の見事なバランスにより、
洗練されエレガントな印象が感じられます。
村名ワインながらも、溢れ出すようなエレガントなアロマはシャンボール・ミュジニーの真骨頂。
熟成ポテンシャルの高さが十分に窺える、卓越した出来栄えです。
全ラインナップの中で最もお値ごろ価格で、毎回即完売してしまう大人気ワイン。
憧れのヴォギュエを味わってみたいという方は必飲です。
飲み頃:2017〜2030年
評価:ワインアドヴォケイト誌(パーカーポイント)にて90点を獲得