ペトリュス

（ポムロル）

2016年のシャトー・ペトリュスは、この年を特色づけた春の雨と夏の乾燥からの悪影響は受けませんでした。醸造責任者に就任して以来、強さと濃厚さに重点をおいてワインを仕立てているオリヴィエ・ベルーエ氏によると、「保水性が高い粘土質土壌なので、干ばつは問題にならなかった」とのこと。 夏季のグリーン・ハーヴェストをしなかったことで、樹のストレスを軽減。その結果、ブドウに十分な熟度が得られたうえ、フレッシュさも保つことができた、メルロにとって最適な年となりました。

グラスに注ぐと溢れ出す、濃縮感のある黒系果実のアロマが魅力です。空気に触れるごとに、バラや甘草のような植物や、シナモン、煙草、ダークチョコレート、砕いた岩のようなミネラルのニュアンスが立ち上り、実に複雑な香りが広がります。口に含むと、濃厚な果実味や緻密なタンニン、厚みのあるテクスチャーが舌を包む、力強いスタイル。並外れたフィネスを湛えた長い余韻に感嘆してしまう、見事な仕上がりの1本です。

飲み頃：～2074年

シャトー・オーゾンヌ

（サン・テミリオン）

2016年のオーゾンヌは、カベルネ・フランとメルロが1:1の割合でブレンドされています。

深いガーネットパープルの色調。グラスに注ぐと、ブラックチェリーやカシスなどの黒系果実の濃厚なアロマに、スミレや杉、鉛筆、チョコレートの香りが重なり、スモーキーなニュアンスも感じられます。口当たりはビロードのようにきめ細やかなタンニンにより、滑らかな印象。黒・赤系果実の層をなした肉厚な果実味が口内を満たし、エレガントな酸と調和します。全体を引き締める豊かなミネラルが、長い余韻を演出。エネルギッシュかつ上品な仕上がりをお愉しみいただけます。

飲み頃：～2070年

シャトー・シュヴァル・ブラン

（サン・テミリオン）

2016年のシャトー・シュヴァル・ブランでもヴィンテージの恩恵を受け、ブドウの品質は並外れたものになりました。ワイン・アドヴォケイト誌では2年連続で見事100点を獲得。壮大なシュヴァル・ブランの全ての魅力が引き出された美しいワインに仕上がっています。

グラスに注ぐと、非常に鮮明な果実のアロマが溢れ出します。レッドカラントやブラックベリー、スミレ、ローズヒップの華やかな香りに、アニスやシナモン、葉巻、肉、鉄など、例えを挙げれば切りがないほどのニュアンスに富んだ複雑な印象。口に含むと、ピュアでリッチな果実味と、密度の高い絹のように滑らかなタンニンがいっぱいに広がります。硬質なミネラルと上品な酸が全体を美しくまとめ上げ、球体のようなバランスを感じさせるクラシックなスタイル。樽の香りが溶け込んだ余韻が永遠のように長く続き、飲む人に感動を与えてくれる逸品です。

飲み頃：～2070年

シャトー・ラフィット・ロスチャイルド

（ポイヤック）

2016年はシャトー・ラフィット・ロスチャイルドにおいても素晴らしい仕上がりとなり、世界的に有名なワイン評価誌ジェームス・サックリングとデキャンター誌の2誌で100点を獲得いたしました。例年に比べカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いため、ラフィットでは珍しく筋肉質なスタイル。密度が高く豊かなタンニンを備えたブドウを生み出す、ポイヤックの特徴が美しく表現されています。

輝きのある黒に近いルビー色の外観。グラスに注ぐと、ブラックチェリーやイチジクなどの果実香に、甘草、ローズヒップ、クローブ、甘い煙草、湿った土、鉱物を思わせるミネラルのニュアンスを含んだ深い香りが広がります。口に含むと、力強くタイトでありながら、絹のように滑らかなタンニンが印象的です。溢れるようなリッチな果実味を、フレッシュで繊細な酸と鉄のようなミネラルが引き締める、官能的な仕上がり。甘やかな風味を纏った余韻には終わりがなく、フィニッシュまでポテンシャルの高さを感じさせてくれる逸品です。

飲み頃：～2070年

シャトー・マルゴー

（マルゴー）

「最も女性的なワイン」と形容されるシャトー・マルゴーにおいては珍しく、カベルネの荘厳さが余すところなく発揮された2016年。ポイヤックのワインと間違えるほどのしなやかさと骨格を秘めており、かつジューシーで、早くからでも楽しめる仕上がりとなっています。シャトー・マルゴーの魅力であるエレガンスに加え、奥行きと力強さを備えた、2015年に続く偉大なヴィンテージです。

紫がかった、濃いガーネットの色合い。赤・黒スグリやスミレ、キルシュの魅惑的な香りが華開き出し、徐々に土や森林、鉄、シガーの複雑なニュアンスと、ラベンダーや紅茶の風味も感じられます。空気のように軽やかな口当たりに、繊細かつ洗練された味わい。豊富なミネラルと極めて凝縮度の高い果実味が溶け合い、その後全体を包み込むような力強いタンニンが余韻にかけて長く続きます。

飲み頃：～2063年

シャトー・ムートン・ロスチャイルド

（ポイヤック）

2016年のラベルには、素描をコマ撮りした「動くドローイング」と呼ばれる手描きアニメーションで有名な、南アフリカ・ヨハネスブルク出身のウィリアム・ケントリッジ氏による作品が選ばれました。実は、アフリカ大陸出身者がラベルのアーティストとして選ばれるのは今回が初。作品『バッカス神の勝利』で描かれるのは、楽しげな行進のシルエットで、数々の巨匠の絵画に描かれてきたバッカス神のキャラクターに着想を得ています。偉大なワインは何よりもまず楽しむものであると同時に、尊敬と節度を求める文化の伝統とも不可分である、との同氏の思いが込められています。

シャトー・ムートン・ロスチャイルドは5大シャトーの中では、最も豪勢なワインと言われており、飲み頃になるまでに時間がかかる長期熟成型です。月日が経つ毎に徐々に変化していくエレガントなブーケと豊かなボディを持つシャトー・ムートン・ロスシルドは、まさに"比類ない"ワインと言えるでしょう。

飲み頃：～2079年

シャトー・オー・ブリオン

（ペサック・レオニャン）

2015年に続き2年連続でワイン・アドヴォケイト誌にて100点を獲得しています。

外観は深みのあるガーネット色。黒スグリやブルーベリー、チェリーなどの濃密な果実香に、ライラックやバラ、白檀、藪など様々なニュアンスが溶け合うことで、複雑で深遠なアロマが徐々に華開きだします。ボルドー格付け1級として申し分のない、エレガントで繊細な仕上がり。凝縮した果実の旨味と、継ぎ目の一切ない滑らかなタンニンが口の中に広がっていき、最後は息をのむ程伸びやかな余韻が続きます。類まれなアロマと複雑で上品な風味、そして豊潤な果実味を味わうことができる極上のワインです。

飲み頃：～2080年

シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン

（ペサック・レオニャン）

道を1本はさんでオー･ブリオンと向かい合う オー・ブリオンの兄弟にして最大のライバル。 力強く重い男性的なスタイル。

紫がかった、深みのあるガーネット色。グラスに注いですぐはまだ閉じた印象ですが、徐々に潰した黒スグリ、ブラックチェリー、ダークチョコレート、スミレの凝縮したアロマに加えて、砕いた石や煙草の葉、土、森林のニュアンスが開き始めます。非常にエレガントな口当たりに、活気に満ちた果実味と豊富なタンニンのバランスが絶妙な仕上がり。最後は深みのある長い余韻が続いていきます。

飲み頃：～2066年

シャトー・ディケム

（ソーテルヌ）

シャトー・ディケムでは、1898年以来最も乾燥した夏となった2016年。収穫は辛口キュヴェに使用する分から始まり、9月4日から11月4日までの2ヵ月間かけて行われ、優れたブドウのみを選別することで極上の味わいに仕上げられています。

美しいレモンゴールドの色調。グラスに注ぐと、アプリコットやパイナップル、マンゴーなどのエキゾチックな果実香に、オレンジの花や砕いた岩、キャラメル、蜂蜜のニュアンスが広がります。口に含むと、活気のある酸や豊かなミネラルが、濃密で滑らかな果実味と絡み合い、なんとも贅沢な印象。上品で官能的な風味が余韻まで長く続く、シャトー・ディケムのクラシカルな味わいをご堪能ください。

飲み頃：～2064年

※本商品は高額特殊商品のため、佐川急便にて手配となります。ワインはクール便にて、木製化粧箱は普通便にて計２個口にて配送させていただきます。予めご了承ください。